ここが一番大事です、太陽光発電の電気工事の流れ
太陽光発電では電気工事がとても重要です
「太陽光発電では電気工事がとても重要な工事」である事をお伝えします。
太陽光発電の工事で最初にイメージした時、屋根にパネルを設置する工事が先に来るのではないでしょうか?
屋根に穴をあけて大丈夫なのかな?
どうしても雨漏りなどの心配が先に立ちますよね。
一方、電気工事はあまりイメージできません。
パワコンや接続箱の電気工事はパネル工事ほど違いが分からないため、見積り比較のタイミングでもほとんど話題に上がらないのが現状です。
しかし電気工事も、ご自宅の電気系統に手を加えるわけですから、パネル設置工事と同じく重要な工事です。
その証拠に、電気工事士という資格が必ず必要なくらいです。
絶対に漏電などあってはいけませんし、思わぬ事故に繋がらないように太陽光発電の電気工事では一体何が行われているのか?をお見せします。
屋根上の工事はこちら。↓
太陽光発電の電気工事には施主様との入念な下準備が必要です
パワーコンディショナー(パワコン)・配管などの打ち合わせ
パワコンは、太陽光パネルが作った直流電流を、家庭で使用できる交流電流に変換する装置です。
パワコンには設置する場所や、適性に離す距離が条件として決められており、適切な設置方法を守らなければ故障の原因となります。
パワコンを設置する箇所は直射日光が当たる真南を避けます、同時に配管取付け位置の打ち合わせを行います。
出入り口の邪魔になったり、ご家族が頭をぶつける危険性の高い所は避け、生活に支障が出ないように、且、技術的な部分も考慮して最善な位置を確定させます。
太陽光発電の電気工事、停電作業についてのご説明
太陽光発電システムの設置工事では、30~60分程度ですが、停電作業を行います。
停電が起こるのは、分電盤への追加配線工事においてブレーカーを落とす必要がある為です。
電力量計(電気メーター)の設置
太陽光発電を設置すると、1つのメーターで売電量・買電量の両方を測定するメーターに差し替えます。
(以前までは売電・買電2つメーターが付いたが、現在はスマートメータ化していますので1つが主流)
太陽光ブレーカーの取り付け
太陽光発電システムの容量に合わせた太陽光ブレーカーを設置します。
太陽光発電ブレーカーは、強い電流から太陽光発電システムを保護する機器です。
送信ユニットの設置
送信ユニットは、太陽光発電からの発電量と売電量をカラーモニターに表示するための送信機です。
大きさはティッシュ箱位ですので分電盤の横などの、空いているスペースに設置を多く希望されます。
CTセンサーの取り付け
CTセンサーは、発電量や消費量を計測する装置です。
CTセンサーで各所の電流値を計測し、送信ユニットにデータを送ります。
送信ユニットのデータをもとに、カラーモニター上に買電量・売電量・発電量・電力消費量が表示されます。
CTセンサーを取り付ける位置は、分電盤のメインブレーカーと、太陽光ブレーカーの2点です。
向きを間違えるとカラーモニターの数字がプラスマイナス逆転する事がありますので、向きを間違えないように注意が必要です。
カラーモニター設置
太陽光発電の売電量や自家消費量などをご家庭で確認するためにカラーモニターを設置します。
コンセントがある場所であれば移動可能ですが、送信ユニットとカラーモニターが遠すぎると電波が飛ばない為、カラーモニターに数字が出ない事があります。
工事終了(点検・片づけ)
無事に工事が完了しました。
太陽光発電の電気工事では、ケーブルの切れ端など、細かい部材も多いので、忘れ物が無い様にきちんと確認を行います。
綺麗に掃除して、現状復帰の確認を行い、施主様に報告して終了です。
竣工検査(電力検査)
電力会社に竣工を上げて、系統連系を開始します。
電力会社の検査を受けて売電開始、受給契約確認書を受け取ります。
まとめ
太陽光発電の工事というと、屋根に注目が集まりがちですよね。
屋根だけじゃなく、太陽光発電は、電気工事も非常に重要な工事なのです。
それは、電気工事のミスが原因で大きなトラブルを招く可能性があるためです。
実際に見たことあるケースでは、漏電によって火が出ているケースも事もあります。
漏電以外にも、接続のミス、モニターの数字が正しく表示されないなど、電気工事士の資格を持っていたとしても、低品質な工事をされてしまうリスクがあります。
長期にわたって安心して使用するために、実績豊富な業者に依頼しましょう
太陽光発電は最低でも30年以上、長期にわたって使用する商品です。
長持ちさせるためには、長く使っても大丈夫な工事を行ってくれる施工業者に依頼することが一番重要です。
太陽光発電はどこで買っても同じ商品ではありません。
工事の質や安全性については施工業者に一任されて、誰もチェックしていないのが現状です。
一定の工事レベルを保てるような、厳しい目で、管理できている仕組みを持った販売店からの購入をお勧めいたします。