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エコキュート, コラム, 蓄電池

蓄電池をオール電化に備えるメリット☆相性が良い理由とは

蓄電池をオール電化に備えるメリット☆相性が良い理由とは
太陽光発電システムを備えた家にとって、蓄電池はオール電化ととても相性が良く、効率的な節電ができますよね。

ただ、蓄電池を設置するのにもそれなりの費用が掛かりますから、多くの家庭で「結局、蓄電池を設置することがお得なのかどうか…。」との相談は多いです。

太陽光発電システムを導入するとほとんどの家庭で、調理・空調・電気・給湯など全ての熱源を電気で賄うオール電化を取り入れますが、さまざまなメリットもある反面、デメリットもあると感じる方々も多いのではないでしょうか。

ですからここで、蓄電池を設置しオール電化のメリットを最大限に生かすことで、デメリットを最小限に抑えることができます。

そこで今回は、オール電化のメリット・デメリットを挙げつつ、蓄電池を用いたオール電化の有効活用についてお伝えします。

特に10年固定価格買取制度FITの卒業を迎えつつある家庭において、より太陽光発電システムを有効活用したい場合には、どうぞ今回の記事を参考にしてみてはいかがでしょうか。

 

蓄電池をオール電化に備えるメリット☆
相性が良い理由とは

 

蓄電池と併用☆オール電化のメリット

蓄電池と併用☆オール電化のメリット
蓄電池の前にまず、オール電化のメリットは何といってもお湯と暖房を安く使えることにあります。

【 蓄電池と好相性☆オール電化のメリット① 】

☆ 例えば、300リットルのお風呂に40℃のお湯を張る場合を考えた場合、それぞれのガスとオール電化で掛かるコストはコチラです。

① LPガス → 221円
② 都市ガス → 126円
③ 夜間電力を用いた(※)オール電化 → 127円

※ 多くの大手電力会社において、夜間電力が安く設定されていることはご存知でしょうか。オール電化を用いると「エコキュート」により、夜間に電気を使いお湯を貯めるシステムが利用できます。

このように、都市ガスとオール電化はコストが効率的ですよね。しかも、オール電化にすればガスの基本使用料がかからない分、より安く使える点にも注目をしてください。

ここで留意してほしいのは、オール電化で安くお湯や暖房を使うには「夜間電力の使用」という点です。この点について、簡単に説明をしましたが、注意点なども含めて後ほど詳しくお伝えします。

次のオール電化のメリットとは、基本使用料の一本化による支出の削減です。

【 蓄電池と好相性☆オール電化のメリット② 】

☆ オール電化は電力で全てを賄うシステムなので、ガスを利用しないことになります。ですから、基本的にガス会社への支払いはありません。そのため…、

① LPガスと電気の併用 → 基本使用料が2,533円
② 都市ガスと電気の併用 → 基本使用料が1,868円
③ オール電化にした場合 → 基本使用料が1,296円

…のみで済みます。

またオール電化は安全面でも、住宅内に熱源を引き込まないためより火災が発生しにくいとして、特に子育て家庭や高齢者のみの家庭で人気の高いシステムです。

とくに一酸化炭素中毒の危険がない点は特筆すべきではないでしょうか。

さらに太陽光発電システムを設置している家庭では、太陽が出ている日中は太陽光による発電した電力を使用することができますので、昼間は自給自足の日も出てきます。

 

蓄電池と併用☆オール電化のデメリット

蓄電池と併用☆オール電化のデメリット
まず、蓄電池と相性の良いオール電化ですが、そのデメリットとして挙げられるのは、設置コストが高額な点ではないでしょうか。

この10年内に太陽光発電システムをすでに導入している家庭では、蓄電池は未だでも、オール電化は同時に取り入れている家庭が多いです。そうなると、一緒にソーラーローンなどを組むケースが多くなります。

【 蓄電池と好相性☆オール電化のデメリット① 】

① けれども太陽光発電も蓄電池もなく、オール電化のみを導入する場合には、本体プラス工事費用が掛かるため、どうしても初期投資の点で戸惑う声も多いです。

→ しかし長い目で見ていくと、前項で述べた経済面でのメリットが生きてくるため、初期投資のリカバリーは案外簡単にできるケースが多くなります。

つぎに挙げられる太陽光発電システムや蓄電池と併用しない、オール電化のデメリットは、昼間の電力代が高額になる点です。

【 蓄電池と好相性☆オール電化のデメリット② 】

☆ 太陽光発電システムや蓄電池と併用しない、オール電化単独の導入を進めた場合には、日中は夜間電力ほど安くはなりませんから、当然全てのパワーを電力で賄わなければならず、割高になりやすい傾向にあります。

→ ただし、日中に自給自足しやすい太陽光発電、電力を貯蓄できる蓄電池とオール電化の併用により、時には完全自給自足も可能です。

※ また、夫婦共働きなど、基本的に日中に家族がいない家庭では、当然日中の電力も使わないので割安傾向になります。(ただし、多くの大手電力会社で土日の電気料金を設定しているため、土日の電気使用量も考慮して計算をしてください。)

太陽光発電システムや蓄電池を併用せず、オール電化のみを導入する家庭では、「電気も付けないし、そんなに日中は電力を消費しないのでは?」との声もあります。

けれども、冬場であれば暖房や床暖房の電力、夏場であれば冷房の電力は、昼間の割高な電力が使用されるため、電気料金に反映されやすいです。

またエコキュートなどで夜間の割安な電力で温めたお湯を使う場合も、お湯が少なくなれば昼間の電力によるので、電気代の節約というメリットが失われるのではという疑問が生じます。

しかし蓄電池をオール電化に併用することで、この点はすぐに解消できるケースがほとんどです。

 

蓄電池とオール電化の相性が良い理由

蓄電池とオール電化の相性が良い理由
ここまで、蓄電池とオール電化を併用することで、オール電化のメリットを最大限生かし、デメリットを最小限に抑えることができるとお伝えしてきました。

【 蓄電池とオール電化で節約する仕組み 】

☆ 蓄電池とオール電化を併用することにより、蓄電池が割安な夜間電力による電気を貯めておくことができるので、日中にその電力を利用して、割高な日中の電力を買う必要がなくなる…、と言う仕組みです。

蓄電池がなくとも、オール電化は夜間の割安な電力でお湯を作り貯めるなどの方法によって、お湯と暖房を安く使うことはお伝えしました。

ただ、このメリットを最大限生かす前提として、「深夜の割安な電気」を使用しなければ節約にはなりません。

ですから蓄電池をオール電化に付け加えることで、夜間電力を蓄電池に貯めておき、オール電化によって、昼間の暖房や床暖房、そしてお湯の温めにその電気を用いることができます。

こうして、蓄電池とオール電化の併用によって、昼間の電気の使用というデメリットを回避できるのです。

さらに太陽光発電システムも、蓄電池とオール電化に連動した場合には、太陽光により自家発電した電力を蓄電池に貯めて自家使用することができます。

蓄電池は常に動き続ける電力を貯めることができますから、太陽の出ていない夜間や曇り・雨の日でも自家発電による電力を活用することができ、電気代を節約することができる仕組みです。

【 蓄電池とオール電化と初期投資のバランス 】

☆ またオール電化のデメリットとして設置工事などの初期投資の高額さを挙げましたが、電気代の節約や基本使用料の節約などを用いることで、投資の回収は十分可能で、太陽光発電も併用すればそのリカバリーは一層容易になることでしょう。

→ この数年で蓄電池の価格帯が大幅に下がりました。100万円台・200万円台で充分な容量の期待できる外置き型のものも見受けられます。

(災害用に活用できるようなコンパクトなタイプでしたら、100万円を切る蓄電池も出てきました。)

とは言え、蓄電池の価格低下はここで一度落ち着いたとも言われています。

蓄電池とオール電化の相性が良い理由、それは蓄電池の併用でオール電化の最大のメリットである割安の夜間電気を貯めて、割高の昼間の電気を使わないことによる電気代節約に欠かせないアイテムだから、と言うことができます。

 
 

いかがでしたでしょうか、今回は蓄電池とオール電化の相性が良い理由をお伝えしました。

蓄電池はオール電化のメリットを最大限生かし、デメリットを最小限にするための必須アイテムとなり、さらに太陽光発電を併用すれば、よりオール電化のメリットを生かすことが可能です。

太陽光発電システムの普及が始まった2000年台初頭では、そもそも太陽光発電システムが一般家庭には高額でしたので、蓄電池やオール電化を付加する経済的な余裕のない家庭が多くありました。

けれども2010年台に入ると、海外メーカーの参入も影響して太陽光発電システムや蓄電池、オール電化の価格帯も一般家庭にも手が届きやすい範囲になり、太陽光発電システム+蓄電池+オール電化のセット導入がベースになっています。

太陽光発電システムをすでに設置している家庭でも、蓄電池と併用してオール電化を検討している家庭や、オール電化のリニューアルを検討している家庭でも、蓄電池は大変有効です。

まとめ

蓄電池とオール電化の併用メリット

・オール電化の最大のメリットはお湯と暖房を安く使える点
・そのメリットを生かすには夜間電力の使用がポイント
・しかしどうしても割高な昼間の電力を使わざる得ない
・昼間の電力のしようというデメリット回避には蓄電池が有効
・蓄電池を用いることはオール電化のメリットを生かしデメリット回避に必須

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