沖縄の太陽光、蓄電池、エコキュートの交換はホウトク沖縄。アフターサービスも対応。

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コラム, 蓄電池

沖縄で家庭用蓄電池☆気になる価格推移、これからは?

沖縄で家庭用蓄電池☆気になる価格推移、これからは?
沖縄でも「家庭用蓄電池の価格はこれからどんどん下がる」として、購入を見送る家庭が増えていますよね。

沖縄に限らず「家庭用蓄電池の価格が下落傾向にある」と言う見方が広がる理由には、国際再生可能エネルギー機関「IRENA」の、今後の定置型蓄電池の価格推移予想の発表が主な原因でした。

IRENAは「定置型蓄電池に価格は今後下落傾向にあり、2030年になると最大66%の低下が予想される」と公式に発表しました。

けれどもこれはあくまでも世界的な機関による判断です。一方、日本国内や沖縄での家庭用蓄電池の価格推移の予想は、また少し違います。

そこで今日は、日本や沖縄での家庭用蓄電池の価格推移、今後の予想や傾向をお伝えします。

 

沖縄で家庭用蓄電池☆
気になる価格推移、これからは?

 

世界と日本の違い

今、世界的にはすでに環境問題を意識した「エコ」生活が人々の暮らしに定着しつつあります。

特にエコ発電の先進国でもあるドイツを中心に、太陽光発電システムによる自家発電は、日本のような「売電目的」の時代を昔に終え、太陽光発電+蓄電池+電気自動車の3つの連携を目指し、完全な自家発電社会も実現できそうな勢いです。

そんななか、日本で「自家発電」「エコ発電」への意識はまだまだ広がっておらず、エコ発電の見方からすると、ドイツのかなり後を後進しています。

【 沖縄での家庭用蓄電池の価格推移☆世界と違う状況 】

★ 沖縄に限らず家庭用蓄電池の価格推移は、需要が高ければ高いほど価格も上昇し、需要が下がれば下落する傾向にあります。

→ 実は今日本では、2019年から蓄電池の需要が急激に増え始め、今後も需要を伸ばすと言われています。10年保証の固定買取保証制度(FIT)を終える家庭が出始めたためです。(卒FIT問題・2019年問題)

FIT期間を終えると、2009年度では48円/kWhだった売電価格が電力会社によって異なりますが、沖縄電力を例に取って見ると7.5円/kWhまで下がります。

そのため売電による副収入が激減するので、その対応策として家庭用蓄電池を導入して、節電や自家発電へとシフトする考え方です。

この「卒FIT問題」は「2019年問題」とも言われ、2019年は2009年から始まった「FIT」制度を終える世帯が初めて出る年となるため、今後も次々とFIT期間を終える家庭が増えてくることが予想されます。

★ FIT契約を結んだ家庭は沖縄にも多いため、沖縄でも家庭用蓄電池の需要は増え、価格帯も比例して値上がりする可能性が出てきます。

 

東日本大震災の後の家庭用蓄電池の価格推移

需要の高まりによって蓄電池の価格が上がった記録は過去にもあります。それは、2011年の東日本大震災によって、災害対策がより重視された年代です。

…では、この年代の前後から蓄電池の価格帯推移を見て行きます。

比較する数字は、電池の最も小さな単位「セル」辺りの価格です。一概に沖縄でも「家庭用蓄電池の価格」と言っても、蓄電出来る容量や性能、大きさによって価格差がありますので、電気単位でチェックしてください。

【 沖縄での家庭用蓄電池の価格推移☆2011年前後 】

・ 2009年 259.36円/セル
・ 2010年 224.48円/セル
・ 2011年 205.67円/セル
・ 2012年 327.19円/セル
・ 2013年 330.76円/セル
・ 2014年 365.99円/セル
・ 2015年 349.57円/セル
・ 2016年 301.75円/セル
・ 2017年 319.85円/セル

(「経済産業省生産動態統計年報/機械統計編」より)

→ ここで注目したい数字は、2011年から2012年に掛けての1セル当たりの家庭用蓄電池の急激な価格上昇です。東日本大震災がきっかけで災害対策への注目が集まり、停電対策として蓄電池の需要が伸びました。

この統計で見ると2015年から2017年に掛けては、沖縄も全国でも、家庭用蓄電池の1セル当たりの価格は下落傾向にあります。

このまま進めば、確かに沖縄でも家庭用蓄電池の価格は年々下落傾向にあるのですが、前述したように2019年度からFIT終了家庭が増える問題(「卒FIT問題」、若しくは「2019年問題」)による、需要の上昇がネックです。

 

太陽光発電システムは安くなった?

沖縄では「今後、家庭用蓄電池の価格が下がる」と言う予想の根拠には、2000年代から沖縄の一般家庭で急速に広がり始めた、太陽光発電システムの価格帯が、年々下落を続けていることがありました。

この流れを受けて、太陽光発電システムの次に沖縄で広まった家庭用蓄電池も「後々価格が下がるだろう」と予想する家庭が増えた経緯があります。

【 沖縄で家庭用蓄電池の価格推移☆太陽光発電と同じ? 】

★ 確かに太陽光発電システムは、FITが始まった10年前の2009年では、80万円/kWで初期投資に何百万と掛かったのに対して、今では25万円/kWまで下がり、100万円台の導入も夢ではなくなりました。

→ けれども、太陽光発電システムが年々大幅な値下がりを見せたのに対し、今家庭用蓄電池は1年で平均値5万円以上もの、値上がりを見せる年もあります。

…この現象は前項でお伝えしたような、需要と供給のバランスによる値上がりもひとつにありますが、もうひとつの要因として、現代の家庭用蓄電池の主流となっている「リチウムイオン電池」が挙げられます。

世界的には電気自動車時代が到来していますが、この主要エネルギーもリチウムイオン電池ですし、現代ではパソコンやテレビまで…、あらゆる機器に使用されてきました。

その割に生産国が少ないため、世界的に需要が伸び、価値が上がっているのが現状です。

 

沖縄で家庭用蓄電池の価格が下がる可能性

そんななかでも沖縄で今後、家庭用蓄電池の価格を安く導入できる可能性や方法はいくつかあります。

【 沖縄で家庭用蓄電池の価格が下がる可能性 】

★ 可能性としては、家庭用蓄電池のニーズは年々上がっているため、下記のような流れが起きるかもしれません。

① 各メーカーによる価格競争 … 現在パナソニックも容量は少ないながら、コストパフォーマンスの良い機器を販売し始めました。

② 量産による価格の低下 … 需要が増えることで量産をしてコストパフォーマンスを上げる可能性があります。

また、外置き型の「スマートスターL」は高性能で大容量でありながら、製造元(株式会社エヌエフ回路設計ブロック)と、販売元(伊藤忠商事株式会社)に分け、分業化することで、コストパフォーマンスに貢献しています。

…この他にも購入者の工夫(方法)によって、より安く蓄電池を購入できるケースも、出てくるかもしれません。

【 沖縄の家庭用蓄電池、価格を下げる工夫とは 】

① 型落ちの蓄電池を導入してみる … 現在のリチウムイオン蓄電池が広がってから、蓄電池の性能に一定の水準が期待できます。

→ そのため、最新の蓄電池ではなくとも、型落ち版を採用することで、一回り安くなるケースは多いです。

② 大容量の蓄電池を検討する … 初期投資にある程度のコストを費やせるのであれば、10kWh以上の蓄電池はニーズが低く、1kWh当たりのコストで計算をしてみると比較的割安です。

…などなどのケースを挙げることができます。また、全国的に家庭用蓄電池の補助金が出ています。沖縄では全国ほど多くは見受けられませんが、導入前に全国・沖縄県・自治体の補助金を確認してみてください。

 

 

いかがでしたでしょうか、今日は近年沖縄で言われる、「家庭用蓄電池の価格は今後安くなる」の真意について、さまざまなデータを元にお伝えしました。

本文でお伝えした国際再生可能エネルギー機関「IRENA」が、2030年までに定型蓄電池の価格降下(最大66%)の予想を公表したことが、ひとつの大きな転機となりましたが、それだけではありません。

この時、IRENAは蓄電池の性能が年々上がることも予測・公表し、特に蓄電容量に至っては、現在の17倍の増量が見込まれるとしています。

そのためか、なかには太陽光発電システムのみ導入して、蓄電池は「安くなってから…」とする家庭も多いのですが、最近では太陽光発電システムと連携した蓄電池も多い点は注意をしてください。

この太陽光発電システムと連携したタイプを「ハイブリッド型」と言いますが、保証期間の問題なども鑑みると、後々導入するよりは太陽光発電システムと一緒に導入した方が結果的に売電効率が良いパターンもあります。

まとめ

家庭用蓄電池の価格、今後の予想とは

・2019年の卒FITにより蓄電池の需要が上がる
・需要と供給のバランスで価格が上がる可能性がある
・災害対策として注目された2011年以降も価格が上がった
・太陽光発電システムとは違う価格推移を辿っている
・価格競争や量産によって安くなる可能性もある