沖縄の家庭用蓄電池の費用相場☆3つの判断ポイント
沖縄では今、家庭用蓄電池が注目されていますが、費用相場を知り見極めてから導入したいですよね。
現在の沖縄では家庭用蓄電池は、太陽光発電システムと連動して導入する家庭の他、単体で蓄電池のみ導入して、安い深夜電力を貯め込み、本来ならば電気料金が高くなる日中に使うことで、節電を計る家庭も増えました。
この他、2011年からは沖縄の他、全国で家庭用蓄電池を取り入れ、防災対策としている家庭も多いです。
そこで今日は、沖縄で家庭用蓄電池を導入する時に気になる費用相場と、どの価格帯の蓄電池を選ぶか…、3つの判断ポイントをお伝えします。
沖縄の家庭用蓄電池の費用相場☆
3つの判断ポイント
沖縄の家庭用蓄電池、3つの価格相場
少し前には、そもそも家庭で「電気を貯める」概念はなく、家庭用蓄電池は実は近年になって広まった機器でした。
10年前に固定売電価格保証制度のFIT制定により、全国的に太陽光発電がブームになった時代にも、「蓄電池と言えば産業用蓄電池」と捉えている家庭は多く、今のように個人で取り入れられるイメージはありませんでした。
そんな時代から現代に移り、今ではその性能・容量によって、「ランク分け」され、自分達の身の丈にあった家庭用蓄電池を選ぶことができます。
【 沖縄の家庭用蓄電池☆3つの価格相場 】
① 低価格帯 …
・ 容量も少ない分、コンパクトで取り入れやすい家庭用蓄電池も多い一方、充放電サイクル(寿命)も比較的短いなど、他のハイスペックな蓄電池と比べると不便もありますが、停電時の備えとして取り入れる家庭も多いです。
《 価格帯 》 40万円~100万円
② 標準価格帯 …
・ 一般的な家庭で人気が高い沖縄の家庭用蓄電池は、100万円台のものではないでしょうか。電気容量は7kWhほど(※1)で保証期間7年~10年間くらいの蓄電池となり、低価格帯が室内置き型が多いのに対し、外置き型が増えます。
《 価格帯 》 100万円~200万円
③ ハイスペック価格帯 …
・ 近年では12kWh以上の大容量や充電時間の短さ、電気自動車や太陽光発電システムとの連携に優れた、変電ロス(※2)の少ないハイスペックな家庭用蓄電池も増えていますが、価格帯も高くなります。
《 価格帯 》 200万円~
ただ停電時対策(災害対策)として蓄電池を取り入れるならば、ポータブル蓄電池などの低価格帯の蓄電池は便利かもしれません。
けれども太陽光発電システムと連動するなど、節電対策や売電目的で取り入れるならば、それなりのスペックがあると便利です。
さらに充放電サイクル(寿命)が短いと、充電量も急激に少なくなり、後々は交換しなければなりません。「結果的にお金が掛かった!」とならないよう、それぞれの目的に見合った沖縄での家庭用蓄電池の選択が大切になります。
(※1)電気を蓄電できる容量です。詳しくは後の項でお伝えします。
(※2)電気の性質を変換するための労力を指しています。こちらも後の項でお伝えしますので、どうぞ参考にしてください。
沖縄の家庭用蓄電池、設置費用
沖縄では家庭用蓄電池自体の費用相場も重要ですが、導入するには設置費用も頭に入れて計画を進めてください。
【 沖縄で家庭用蓄電池導入☆設置費用 】
① 電気工事
・ 電気の蓄電のための配線工事
・ 電気を供給するための配線工事
・ 管理用モニターへの配線工事
・ (太陽光発電との連携があれば)太陽光発電との接続工事
…などが必要です。
② 設置工事
・ 室内置き型のコンパクトなタイプ~室外置き型の大きなタイプまでありますので、この大きさによって料金も変わります。
《 価格帯 》 20万円~50万円
設置費用が掛からない「ポータブル蓄電池」もあるにはありますが、持ち運びできる蓄電池だけに、災害対策(停電時)やキャンプなどの補助機器と言う感覚は否めません。
ただ、最近では6.5kWhほどながらそれなりに容量もあり、室内に置くだけのコンパクトなタイプも出てきました(オムロンやパナソニックなど)。
容量によって違う価格相場
沖縄でも家庭用蓄電池を選ぶ時、容量から選ぶ家庭は多いです。容量が大きければそれだけ体積や重量も大きくなりがちなので、外置き型になりやすいですが、その反面、メリットも大きいです。
【 沖縄で家庭用蓄電池☆容量で違う価格相場 】
① 低価格帯(40万円~100万円) … 3kWh~4kWh前後が目安
② 標準価格帯(100万円~200万円) … 標準としては5kWh~10kWh前後が目安ですが、ほとんどが6.5kWh前後ではないでしょうか。
(※) 定価170万円のスマートスターLの容量が9.8kWhですが、これはかなりコストパフォーマンスに優れていると言えます。
③ ハイスペック価格(200万円~) … 容量は10kWh以上の機器が多く、ほとんどが外置き型です。12kWh前後です。
売電目的で太陽光発電システムを導入した時代の方々が、卒FIT(※3)によって沖縄で家庭用蓄電池を導入したケースでは、「ダブル発電」に注意をする家庭が多くありました。
「ダブル発電」とは2種類以上の創電システムにより発電された電力の料金を指します。
例えばエネファームなどのガスを源とした創電などがありますが、蓄電池で夜間に貯めた電力を日中に発電する場合にも、太陽光発電との「ダブル発電」です。
この時、「ダブル発電」とみなされた電力料金に対し価格が下がる問題があったのですが、2019年度はダブル発電でも買電料金に変化はありませんでした。
ですから今後は、ダブル発電ではより多くの利益が得られるとして、積極的に大容量の蓄電池を導入する家庭もちらほら見受けられます。
とは言え、普通に暮らしていると6.5kWhなどと言われても、どれほどの電力かが想像が付きませんよね。
【 沖縄で家庭用蓄電池☆消費電力の目安 】
★ 停電時に蓄電池の電力のみで暮らすとして、沖縄で標準価格帯の家庭用蓄電池を導入していたとします。(6.5kWh~7.5kWh)
・ LED照明(50W)
・ 冷蔵庫(50W)
・ テレビ(100W)
・ その他スマホやipadの充電など(7.5W)
などを動かすとすると、12時間の連続稼働が目安です。一日となればその倍ですから10kWh~12kWhほどが目安になります。
前述した「ダブル発電」による売電価格の低価格化問題が解消されるならば、今後沖縄でも家庭用蓄電池は容量の大きなタイプに需要が集まるかもしれません。
一方、災害(停電)対策や、夜間の電気を翌日に回すくらいの節電を望むのであれば、多少容量は少なくともリーズナブルな家庭用蓄電池がおすすめです。
チェックしたい「性能」
沖縄でも家庭用蓄電池選びで「安いに越したことはない!」と言う考え方も多いですが、やはり価格帯が高ければ高いほど容量だけではなく、性能は良いです。
では「性能」とはどのような事柄でしょうか。それぞれの蓄電池メーカーや商品によって特徴はさまざまですが、いくつかを下記に上げてみます。
【 沖縄で家庭用蓄電池☆性能による違い 】
① 充電時間
… 一般的には蓄電時間が6時間以上は必須で、8時間~10時間も普通ですが、最近では2.5時間や3時間と、充電時間が短い蓄電池も出ています。
② 寿命(充放電サイクル)
… 「充放電サイクル」とはフル充電をして空になるまで放電したサイクルで、「充放電サイクルの回数」は寿命の目安です。
→ 低価格帯~標準価格帯では3,000回~8,000回前後のものが多く、ハイスペックになると10,000回や12,000回などの商品もあります。
③ 停電時の発電
… 停電した時に一部の電気回路だけが稼働する「特定負荷型」が主流ですが、性能の良い蓄電池になると、そのまま家全体の電気回路が稼働する「全負荷型」も見受けます。
④ 変換時の電力ロス
… 特に太陽光発電システムとの連携型(ハイブリッド型)や電気自動車との3種連携ができる「トライブリッド型」に多い性能で、電気の性質を直流から交流へ変換する時の電力ロスが少なく効率の良いタイプが魅力です。
また、最近の沖縄では家庭用蓄電池のコンパクト化も進んでいます。蓄電容量は標準価格帯に多い6.5kWhほどなのに、室内置きでスリムな家庭用蓄電池なども、そのスリムさから見ると「性能が良い」と言えるのではないでしょうか。
いかがでしたでしょうか、今日は沖縄で家庭用蓄電池を導入するなら、最初に理解してから進めたい費用相場と、自分達の家庭に見合った価格帯の蓄電池の選び方、3つのポイントをお伝えしました。
設置費用・蓄電容量・性能の3つのポイントと価格帯を照らし合わせ、後々の寿命を迎えた後の交換までイメージしながら選ぶことができれば、後々まで満足できる選択ができますよね。
家庭用蓄電池は補助金が出ている自治体も多いので、その時々で自分の住まいの補助金制度を確認しながら、あれば早めに申請し、上手に利用してください。
また、設置・工事費用は依頼する業者によっても幅があります。沖縄で家庭用蓄電池を導入する際には、数件の業者に相見積もりを取って、見積もりを見比べて決めてください。
また、安くてもいい加減な業者だと設置時に家に傷が付いたり、後々トラブルにもなり兼ねません。見積もり依頼時の様子も鑑みながら、判断すると安心です。
まとめ
家庭用蓄電池の価格相場
・低価格帯で40万円~100万円
・蓄電容量3kWh~4kWh
・標準価格帯で100万円~200万円
・蓄電容量5kWh~9.8kWh
・ハイスペック価格帯で200万円~
・蓄電容量10kWh~(12kWhなど)
・寿命(充放電サイクル)保証期間も見比べる
・充電時間や停電時の性能、電力ロスにも注意する