沖縄で人気!太陽光発電メーカー5社を比較検討
沖縄で人気の太陽光発電メーカーは、沖縄ならではの日光の強さと塩害に耐性のある性能が求められるため、全国的な人気とは少し違いますよね。
今、沖縄に限らず太陽光発電メーカーは日本製から海外製まで、多くがしのぎを削っていて、その特徴はさまざまです。
沖縄でも「太陽光発電メーカーは安いところを選べば、元が取れるでしょ?」と言う方も多いのですが、安くても寿命が短かったり、発電量が少なければ、本末転倒にもなりますよね。
そこで今日は、沖縄で人気が高い太陽光発電メーカー5社を比較検討していきます。どうぞ沖縄で太陽光発電メーカーを選ぶ参考にしてみてください。
沖縄で人気!
太陽光発電メーカー5社を比較検討
沖縄人気の太陽光発電メーカー
太陽光発電業界には今、日本製のものから海外製のものまで数多くのメーカーが参入しています。
海外ではカナダが本社のカナディアンソーラー、中国本社のトリナソーラー、韓国(買収したため元はドイツ)のハンファQセルズなどが見られ、初期費用が安く抑えられるメーカーが多いです。
一方、日本からは大手パナソニックやシャープが老舗になる他、近年では東芝も新規参入し、昭和シェル石油母体のソーラーフロンティアなども見受けられます。
さらに規模が小さいものの(小さい分)、独自の特徴で勝負するネクストエナジーや、超軽量で有名なフジプレミアムも大頭してきました。
【 沖縄で人気の太陽光発電メーカー 】
① パナソニック
… 住宅用太陽光発電メーカーとしては老舗のパナソニック、ネームバリューによる信頼性はもちろんですが、発電効率(※)がトップクラスであると共に耐久性に優れ、保証も充実しています。
→ その理由はパネルに「HIT」を採用したためなのですが、「HIT」については次項で詳しく説明します。
② カナディアンソーラー
… カナダに本社を持つカナディアンソーラーは、海外では、最も沖縄で知名度が高い太陽光発電メーカーではないでしょうか。生産拠点は中国で、何よりも低価格であることが特徴です。
→ 世界ではシェア率TOP5に数えられ、発電効率では東芝→パナソニック→シャープに次いで4位(CSIV-265MS)でした。出力保証(※2)年数が25年と長いことも人気の理由です。
③ シャープ
… 2007年から2014年までの7年間、長きに渡り世界シェア―1位と言う、世界的にも抜群の信頼度を誇るメーカーがシャープですが、近年では中国や韓国などの格安メーカーに世界シェア―は取られるものの、日本では今も人気が高いです。
→ シャープの場合は太陽光発電のラインナップが豊富な点が特徴で、選ぶ魅力がある一方、自分の地域や環境に見合った商品選びが難しい側面もあります。
④ 京セラ
… 塩害被害が気になる沖縄には嬉しい塩害耐性認証を2014年に取得している京セラは、多結晶(※3)に着目した国内生産が特徴でしたが、最近では単結晶(※3)も登場しました。
→ 2019年には三菱電機が撤退を表明し、京セラと連携することが伝えられています。
⑤ ネクストエナジー
… 今、沖縄で最も人気の国内太陽光発電メーカーがネクストエナジーです。「PERC技術」の採用によって、国内メーカーながら海外メーカー並みの安さと共に、充分な発電効率、耐久性を実現しました。
→ 「PERC技術」など詳しくは後ほどお伝えします。
などが沖縄で人気の太陽光発電メーカーです。日本ではシャープやパナソニックと言った日本メーカーが上位に集まる一方、世界的にはジンコソーラーなどの中国メーカーが、その安さによりほとんど上位を占めています。
(※)発電効率とは、パネルについての発電量の高さを表し、高いほど効率良く良製品です。
(※2)出力保証とは、商品自体の破損保証だけではなく、出力量を保証してくれるサービスです。出力保証値を下回ると無償の修理や交換などをしてくれます。(各メーカー・商品の保証内容によりますので、それぞれに確認をしてください。)
(※3)多結晶・単結晶とは太陽光発電パネルの種類です。詳しくは別記事「沖縄に合う太陽光発電パネル☆寿命の長い機器選びの基本」でお伝えします。
パナソニックの太陽光発電システム
パナソニックの太陽光発電システムと言えば「HIT」です。太陽光発電パネルには、多くのメーカーが単結晶シリコンを採用していますが、パナソニックでは「HIT」なのです。
この「HIT」パネルを採用したのはパナソニックが世界でも初めてだったのですが…、それでは「HIT」とはどのようなパネルなのでしょうか。
【 沖縄で人気の太陽光発電メーカー☆パナソニック 】
★ 「HIT」とは、単結晶シリコン+アモルファスシリコンの両方を掛け合わせたパネルで、この2種類を掛け合わせることにより、双方の弱点を相殺しつつ、良いところ取りをしています。
① 単結晶シリコン … 発電効率や耐久性が良いとして、現在最も使われている素材ですが、高温に弱い弱点があり、高温化では発電効率が著しく低下します。
② アモルファスシリコン … 電卓に付いている太陽光発電で有名なシリコンがアモルファスシリコンです。単結晶シリコンとは正反対で、高温に強い一方、発電効率は落ちます。
→ この双方を掛け合わせているため、高温にも強く、発電効率の良い太陽光発電パネルが実現しました。
高温にも強いため沖縄の夏場でも太陽光をしっかりとキャッチして、効率良く発電してくれる点が、沖縄人気の太陽光発電メーカーとなった所以です。
発電効率が良いので、屋根(設置)面積が狭い家庭でも、より多くの発電量が期待できます。
また、一部国内一貫生産に拘る方には、その製造をマレーシアで行っている点がデメリットとされますが、パナソニックでは独自のテストを行い、性能強化をしている点が信頼基準との声も多いです。
沖縄人気のネクストエナジー
日本では国内メーカー人気が高いのですが、沖縄でも人気の太陽光発電メーカーは日本の「ネクストエナジー」です。2003年創業、業界では若手の新勢力と言えるのではないでしょうか。
【 沖縄で人気の太陽光発電メーカー☆ネクストエナジー 】
★ ネクストエナジーが人気を誇る理由は、日本メーカーならではの性能の高さ(発電効率・耐久性の高さ)を保ちながら、海外メーカーとも競争できる低価格を実現した点です。
→ これはネクストエナジーがパネル(セル)の裏側に特殊層を施した「PERC技術」によって実現したもので、低価格ながらこの特殊層により発電効率が高いパネルを提供しています。
さらにモジュール部分では独自の試験をクリアしていて、沖縄ならではの塩害問題や高温、農場地に多いアンモニアが含まれた大気内での耐久性が保証されています。
…ただ、パナソニックやシャープ、京セラのように、母体が大手メーカーではないだけに、その保証にも不安を抱く方は少なくありません。これがネクストエナジーのデメリットです。
ただし、ネクストエナジーではその不安の声を解消するため、「二重保証体制」を取っています。
【 沖縄で人気の太陽光発電メーカー☆二重保証体制とは 】
★ 販売元のネクストエナジー、製造元が保険会社と性能保証保険契約を交わしています。
→ そのためにネクストエナジーや販売元が倒産(破綻)をしても、保健会社により保証されるため、より安心です。
いかがでしたでしょうか、今日は沖縄で人気の太陽光発電メーカーをいくつかピックアップし、それぞれの特徴やメリットデメリット、その対応策をお伝えしました。
世界的には中国などの海外メーカーが人気ですし、日本国内でもカナディアンソーラーなどの格安メーカーがシェアーを伸ばしていますが、太陽光発電の場合には取り付けた後のメンテナンスや保証が重要です。
そのために全国的に支社を持ち小回りが利く上に、保証内容が丁寧なメーカーが多い国内メーカーを選ぶことは、安心材料に繋がります。
さらに今は売電価格も下がり傾向にあるため、FIT期間の10年で元を取ろうと考えると、国内メーカーでありながらも格安での提供が実現する、ネクストエナジーなどは、注目されるのも当たり前かもしれません。
ただし、設置後の相談やこまめなメンテナンスは、末端業者との連携は不可欠です。メーカーだけではなく信頼できる業者選びも意識して、計画を進めてみてください。
まとめ
沖縄で人気の太陽光発電メーカーと特徴
・高温に強く発電効率の良いHIT採用のパナソニック
・2007年から7年の世界1位シェアを誇るシャープ
・海外メーカーでは格安カナディアンソーラーも人気
・三菱電気は2019年に撤退、京セラと連携を取る
・若手注目株のネクストエナジーは格安ながら高性能
・アフターケアを意識するなら国内メーカーが安心
・10年で元を取るバランスを見ながら選ぶ