太陽光発電の寿命。太陽光パネルやパワーコンディショナはいったいどのくらい持つの?
太陽光発電システムの寿命は、パネル、パワコン、発電モニターや売電メーターといったようにそれぞれ分かれている為、一概には言えません。
そこで、各システム機器ごとの寿命を紹介していきたいと思います。
太陽光パネルの寿命
太陽光パネルは約25年~40年は持つと言われています。
現在市場にあるパネルメーカーに関しては、25年のリニア出力保証が当たり前になっていますので、最低でも25年間は使用可能です。
シュミレーションではない実際の事例が千葉県佐倉市の京セラ株式会社にはあります。
このパネルは1984年8月に設置され、35年間もの間ずーーーっと発電し続けており、多少の経年劣化はあるものも、今でも電力を安定供給していました。
感動です。。
なぜ太陽光パネルがここまで長寿命なのでしょうか?
それは、太陽光パネルの材料である電気を作るシリコンは半永久的に電気を作り出すことができるからです。
しかも、電気を創るだけの仕組みなので他の電化製品と違い稼働する部分が全くないので高寿命となります。
こわれる原因としては、パネルの強化ガラスが割れてしまったり、フレームが劣化してしまったりなどを考慮して寿命は25年~40年と言われています。
太陽光パネルの経年劣化は? 太陽光パネルの性能はどのくらい落ちるの?
どんな商品にもいえることですが、太陽光発電パネルも長年風雨に晒されて使い続ければ性能は落ちてきます。
最もわかりやすいのは腐食や断線などによる配線の劣化です。
また台風時の飛来物での太陽光パネル表面の破損や、衝撃によるセルのクラック、ガラスの汚れという形でも劣化は現れます。
劣化が生じることにより起こる現象の中で、目に見えてわかるのは発電効率の低下です。
メーカーや設置した環境も違うので、一概に数字にすることは困難ですが、平均すると毎年0.25~0.5%程度の出力が損なわれていくというデータもあります。
ただし、発電効率の低下率はかなり緩やかであることがこの数字からもわかります。
つまり、発電性能が極端に低下してしまった場合は、劣化ではなく何らかの自然災害である可能性のほうが高いと考えられます。
台風時の災害などでシステムが機能しなくなってしまったと考える方が自然であり、その場合一気に発電量は低下いたします。
その場合は、自然災害補償が適応されます。きちんと保証が受けられる太陽光パネルメーカーであれば安心です。
太陽光パネル以外のシステムの寿命について
太陽光パネル以外のシステム機器の寿命は、一般的な電化製品と同じです。
そう考えると当たり前ですよね、私たちが日頃使用している電化製品と同様で全て電気を使って稼働している機械なんです。
その為、10年~15年が設計寿命とされています。
パネルに関しては、最低でも25年~最高では35年を寿命として考えてもいいですが、パワーコンディショナやカラーモニター、売電メーターは10年~15年を寿命として考えていくのが妥当でしょう。
パワーコンディショナが壊れたら幾らで治せるのかよく聞かれますが、おおよその目安としては20万円程度と考えていいと思います。
但し、現在の価格よりも15年後の方がより安く、より性能がアップしたパワーコンディショナがあると思いますので大きな負担にならないと期待します。
太陽光発電は長寿命であり、これからのエネルギーとして長く稼働し続けることを全世界で期待されています。
でなければ、環境負荷の少ない再生可能エネルギーの普及は期限付きのモノとなってしまいます。
太陽光発電をいち早く取り入れた方、まだまだ今からです。
30年、40年、と太陽光発電システムは頑張って稼働し続けますので大切にかつ有効に使用していきましょうね。