オール電化の家☆沖縄で新電力へ加入できるのか?!
オール電化の沖縄家庭こそ、新電力で安い料金を享受したいと考えるのは当然ですよね。それなのに2020年現在では、オール電化×沖縄電力が通例で、新電力へ切り替える家庭はほとんど見受けません。
そのためか「オール電化は沖縄で、新電力へ加入できないの?」との声も多いです。
確かに、全国的には出光昭和シェル石油、J;COM系列の新電力では、オール電化対応料金プランを提案していますが、オール電化プランは沖縄の新電力では、見掛けません。
そこで今日は、オール電化の沖縄家庭へ向け、新電力に切り替える可能性や、オール電化の電気料金事情をお伝えします。どうぞ、参考にしてください。
オール電化の家☆
沖縄で新電力へ可能できるのか?!
昔からオール電化料金プラン契約
まず、2011年以前よりオール電化に切り替えて、オール電化対応プランを沖縄電力(大手電力会社10社)と契約している家庭であれば、そのまま契約を続けた方が良いかもしれません。
と言うのも2011年以前の電力は「ベースロード電源」による供給が主流だったからです。
【 オール電化☆沖縄の新電力へ切り替え? 】
☆ 「ベースロード電源」とは … 日本では主には原子力発電所です。原子力発電より昔には、石炭火力や水力発電などが挙げられます。
→ これらの「ベースロード電源」の大きな特徴として、24時間を通して常に一定量を発電しなければなりません。
ベースロード電源で電力供給を行う大手電力会社では、人々が寝静まり電力消費量が極端に少なくなる深夜には、電気が有り余ってしまいます。
…そこで「オール電化対応電気料金プラン」と共に、全国的に普及が始まったものが「エコキュート」です。
【 オール電化対応の料金プランが安かった! 】
☆ オール電化と対になっているのが「エコキュート」ですよね。エコキュートはガス給湯器に代わる電気の給湯器で、深夜に一日のお湯を沸かして貯める性能があります。
→ オール電化導入家庭で契約できる「オール電化対応電気料金プラン」は、深夜の電気料金単価が格安になっているため、エコキュートは深夜の格安料金でお湯を沸かしてくれるシステムです。
そのため、「オール電化にすると電気料金が節約できる!」と、当時は注目され、多くの家庭でオール電化に切り替えました。
今でも新築の家でオール電化を採用するなど、変わらず人気があります。
新電力はベースロード電源ではない?
けれども2011年の東日本大震災で原子力発電所への反発が大きくなりました。そのため、多くの原子力発電所が稼働を停止し始め、沖縄電力をはじめとする大手電力会社でも、火力発電へとシフトする流れが起きました。
2000年から徐々に解禁されたものの、家庭用電力は2016年から電気自由化が始まり、そこから急激に参入してきた新電力では、もちろん、前述したような「ベースロード電源」はほとんど持っていません。
主には火力発電…、沖縄で人気が高い新電力「シン・エナジー」に至っては、再生可能エネルギーである、太陽光・地熱・水力・バイオマス発電などを利用しています。
【 オール電化に沖縄の新電力が対応していない理由 】
☆ そしてこれらの火力発電をはじめとする、新しい発電では、24時間内でも割と自在に発電量の調整ができることも、ポイントです。
→ そのために、深夜電力の使用量が少ないならば、発電量を調整すれば良いので、そもそも深夜電力を格安にする必要がない…、ことになります。
…さらには、今全国的にシェアを広げている新電力の母体が、東京ガスなどのガス会社が多い点はポイントです。
母体がガス会社であれば、当然ガスを使用して欲しいですよね。ですから自分達の新電力とガスの併用によって、割引料金プランなどは見受けられても、オール電化対応プランには、積極的にはならない新電力も多くあります。
確かに、オール電化プランは沖縄以外の新電力であれば、複数社発見できるのですが(出光昭和シェル・JCOMでんき・CDエナジーダイレクトなど)、どこも沖縄は「エリア外」です(2019年)。
新しくオール電化は、検討の価値アリ
このような事情から、2011年以前のオール電化を普及していた頃から契約していた家庭では、とても安い料金プランで契約ができているため、それ以上に安い電力料金プランに出会うことは、難しいかもしれません。
けれども2011年以降…、特に最近になってオール電化を取り入れた家庭であれば、新電力に切り替えることで安くなる可能性もあります。
ただいずれにしろ、一度新電力のHPなどでシュミレーションを行って、切り替え後のビフォア・アフターを確認してから切り替えることをおすすめします。
まだ新しいオール電化家庭で、沖縄の新電力へ切り替えを検討しているならば、同じく深夜電力が安くなる料金プランを提示している新電力を選んでください。
【 オール電化☆沖縄で新電力に切り替えるなら 】
☆ オール電化に適した、沖縄の新電力であれば「シン・エナジー」の「生活フィットプラン」があります。
→ 「生活フィットプラン」は22時~8時までの深夜電力が安く設定されています。同じく、日中に太陽光発電で電力を供給できる家庭でも、深夜電力が安くなる生活フィットプランは最適です。
オール電化対応料金プラン(深夜電力が安くなる料金プラン)が提案されていない新電力では、シュミレーションでも一般家庭で利用する従量電灯を比較対照にしていることが多いため、注意をしてください。
ちなみに、大手電力会社(東京電力)のオール電化対応プランと、沖縄の新電力ではありませんが、深夜電力が安くならない(オール電化料金プランがない)新電力と契約したケースでの、一か月の料金の価格差を算出してみました。
【 大手電力会社のオール電化プランと新電力 】
☆ 今回比較した新電力の料金プランは、深夜電力が安くなるような、オール電化対応料金プランがありません。
・ 東京電力のオール電化対応料金プラン → 約15,500円/月
・ 新電力へ切り替えて1ヶ月後(同じ条件) → 約20,700円/月
…このように5,000円以上も電気料金が上がってしまいました!
この事例の家庭では、この後に深夜の電気料金が安くなる「オール電化対応料金プラン」がある新電力へ再び切り替えて、約15,320円/月になりました。
この事例では問題がなかったのですが、大手電力会社から新電力へ変わる時には、違約金は発生しないものの、新電力や契約後の期間によっては、新電力から新電力へと乗り換える場合に、違約金が発生するケースもあります。
ですから、オール電化家庭が沖縄で新電力へ切り替えるのであれば、最初の段階でシュミレーションを出して、切り替え後の電気料金を見定めてから、進めることをおすすめします。
深夜料金値上がりの波!
「それじゃぁ、オール電化なら沖縄でも、新電力へ無理して切り替える必要がないのでは?」との声も多いです。
…確かに、オール電化に関しては沖縄では、新電力へ切り替えたからと言って、どれだけお得になるのか…、は、家庭によってそれぞれですので、一概には言えません。
ただ言えるのは、既存の大手電力会社10社でも、火力発電への移行が進んでいるために、電気料金に変化が起きている、と言うことです。
【 オール電化☆沖縄で新電力へ変える時? 】
☆ 2020年4月には、九州電力でオール電化対応料金プランの値上げが行われます。特に深夜電力の料金単価が高くなるため、だんだんとオール電化家庭でも、電気料金は高くなる流れが起きています。
…ですから、オール電化家庭では沖縄でも動向を見て、新電力の料金プランも見比べながら、タイミングが来れば切り替えることも、意識しておくと良いかもしれません。
いかがでしたでしょうか、今日はオール電化の沖縄家庭が新電力に切り替えるケースについてお伝えしました。
「そもそも、オール電化でも新電力へ切り替えができるの?」との声も多いのですが、新電力への加入は。ほとんどの家庭で問題ありません。(一棟で新電力と契約している賃貸住宅など、個人で新電力へ切り替えができないケースは除きます。)
ただ、オール電化に関しては契約した年や電気使用量などによって、得する家庭もあれば損する家庭も出てきますので、自分の家庭が新電力と相性が良いのかどうか…、シュミレーションをして決断することがポイントです。
オール電化家庭が沖縄で新電力へ切り替える場合、選ぶポイントは「深夜電力が安くなる料金プランがある新電力」です。
沖縄電力でも電気自由化に伴い、電気料金プランが変わりつつありますので、動向をチェックしながら、「電力会社を選ぶ時代」をどうぞ享受してみてはいかがでしょうか。
まとめ
オール電化家庭が新電力へ切り替える場合
・2011年以前のオール電化プランは安かった
・新電力はオール電化プランは少ない
・最近オール電化にした家では検討の余地アリ
・新電力なら深夜時間帯が安くなるプラン
・シン・エナジーの生活フィットプランがおすすめ
・大手電力会社でも今後は深夜料金が高くなる可能性アリ
・値上がりなど同行をチェックして賢く切り替える