太陽光発電にもいい話!! 電力自由化を徹底解説!!
これまでの日本は政府によって電力の流通が保護されていました。
それ故に電力の消費者である我々には自由な選択肢がなく、所定の管轄である電力会社でしか電気を買うことができませんでした。
しかし、電力自由化が始まり、私たち国民が電力を売り買いすることができるようになり、電力小売事業は大きな変革を遂げました。
すでに、太陽光発電を導入している家庭においては、こうした電力自由化にどのような影響を受けるのでしょうか?
電力自由化って言われてもピンとこないですよね、一体どういうことなの?
これまで、国民は政府指定の電力会社と電気契約を結ぶことによって、電力を利用することができるようになっていました。
電力というのは一種の資源であり、欠かすことのできない大切なライフラインですから、これを商売の対象にすると、一般家庭の生活にも影響を与えかねません。
したがって、電気を安定して供給するために、各家庭は地域の電力会社としか契約できないようになっていたのです。
しかし、こうした電力会社による、電力の独占販売は資本主義経済と逆行しているといわれていました。
消費者にとっては、特定の電力会社からしか電気を購入できないので、選択の自由がなく、高い電気料金でしか電気を買うことができません、こうした当たり前の様な問題点は昔から議論されていたのです。
電力自由化というのは、これまでのような独占ではなく、さまざまな企業が電気を売買できるようにするするための制度です。
電力自由化となった今、消費者が自由に電力会社を選択し、より良い価格やサービスの中で電気を利用できるようになります。
さらに、電力自由化は、電力を買うだけでなく、売るときにもさまざまな変化をもたらすのです。
太陽光発電の売電価格が今よりも上がる?? 電力自由化による影響か!!
太陽光発電で発電した電気は、電力会社に売電することができます。
これからは、新電力の参入により、自由化前は地域の電力会社に売電するしかなかった余剰電力も、自由化後には売電先の選択肢が増えるので、より良い条件の電力会社に売ることができるのです。
新電力がどんどん増えれば、太陽光発電による余剰電力をより高い価格で買い取ってくれる新電力事業者も、今後さらに増えることが予想されます。
たとえば、1kWあたり30円で売電していたものを、31円や32円で買い取ってくれる電力会社もでてきてより高い価格で買い取ってくれる新電力があれば、電力を売りたい人にとっては、当然そちらを選んだ方が高い利益を得られます。
しかも、売電先の乗り換えに関しては、新電力が既存の電力会社の送電線などを借りて利用しているので、新たな設置費用などがかからない点も特徴のひとつです。
もちろん、どの程度の条件かはそれぞれの企業によって異なるので、乗り換えをする際はしっかりと確認しておくようにしましょう。
通信の世界で起こったことが、今、電力の世界でも起こっている
今から34年も前に、日本の通信市場は自由競争の時代に突入しました。
それまでは国内通信は日本電信電話公社(電電公社)によって,国際通信はKDDによって独占されていたが,新規事業者による通信事業への参入が可能にとなりました。
電電公社は株式会社となり(NTT)民営化され、自由競争が起こり、より良いサービスの発展が今の通信業界の礎となったのでしょう。
インターネットの世界では、中央集約型のメインフレームから、サーバーとなり、クラウド、もはや個人がネットを持ち運びできるものとなりました。
同じような変化に直面しているのが、電力会社です。
新電力の加入や、太陽光発電の普及、
今や世界に占める電力供給量に占める太陽光の割合は
2002年の0.01%から2015年には1%となりわずか13年間で100倍となり
2022年には10%に到達する勢いです。
このペースが続くなら2028年には世界の電力は太陽光発電100%となります。
↑(笑)・・・もちろん現実的にあり得ませんが。。
蓄電池の価格も安くなり、電力会社と契約しなくても生活電力を賄えるという事は夢ではなくなったのです。
21世紀の世界において、日本はまだまだ遅れております。
ガラパゴス的な発想から脱却するとともに、
大きく私たちも変化することが求められる時代がすぐそこまで来ているのではないでしょうか?
新電力の内容を動画でご説明!!