沖縄電力から新電力へ☆どれだけお得になるか検証!
沖縄でも新電力の波が訪れていますよね。「新電力」とは電気の「小売り」業者です。2000年から少しずつ大手電力会社の独占販売から解禁される、「電力自由化」が始まりましたが、一般家庭の電力解禁は2016年です。
沖縄に新電力が進出してきたのは2017年頃から…。そのために、まだまだ沖縄では「新電力ってなに?」と言う声も多く、長く沖縄電力(大手電力会社)に慣れ親しんでいますから、「知る人ぞ知る」ブームになっています。
けれども、実際に沖縄電力から新電力へ切り替えた店舗や家庭では、「確かに安くなった!」と評価が高く、口コミから新電力への切り替えが起きてきました。
それでは、沖縄電力から新電力へ切り替えた家庭で、どれだけお得になったのか…、検証していきます。どうぞ、切り替え検討の参考にしてください。
沖縄電力から新電力へ☆
どれだけお得になるか検証!
沖縄電力から新電力へ切り替えて一か月!
上の電気使用量の明細は、沖縄電力から新電力へ切り替えて一か月のご家庭です。夜間電気料金が安くなる「生活フィットプラン」を、沖縄で人気の新電力「シン・エナジー」で契約されています。
※シン・エナジーの生活フィットプランについては、別記事「沖縄人気の新電力シン・エナジー☆注目される2つのプラン」をご参照ください。
【 沖縄電力から新電力へ☆一か月後の比較検証 】
☆ 使用量が404kWh/月でした。(沖縄で平均的な電気使用量は家族3人世帯で391kWh/月・40A、4人世帯で437kWh/月・50Aです。)
→ 新電力(シン・エナジー)での電気料金は11,023円/月でしたが、この使用量を沖縄電力に当てはめると12,253円…、沖縄電力の頃よりも1,230円がお得になります♪
★ 1,230円/月ですので単純計算をすると、1,230円×12ヶ月=14,760円/年、電気料金が節約出来る計算です。
ちなみに、このご家庭では飲食店を開いています。夕方から営業を始めるために、店舗でも同じく生活フィットプランを選択し、店舗では5,419円/月のお得になりました。
5,419円/月ですから、こちらも単純計算をすると…、65,028円/年もの金額がお得です。驚きですが…毎日使う電気料金ですので、単価が1円…、いえ、0,1円の違いでも、積もり積もれば大きなお得になることが分かります。
※店舗について、詳しくは別記事「沖縄の飲食店で新電力が続々?「相性抜群!」を検証」をご参照ください。
独身世帯~4人世帯まで、お得を検証!
前項でお伝えした家庭は一例ですが、家計調査のデータ(総務省より)に最も近い独身世帯・DINKS世帯(2人暮らし)・3人世帯・4人世帯のデータを検証しました。
(独身世帯に関しては、2014年度のマイナビ調べを参考にして、最も電気使用量が近い世帯の検針票を比較しています。)
比較したのは、沖縄電力の一般家庭の平均的な料金プラン「従量電灯」と、沖縄で人気1位の新電力「シン・エナジー」(2019年)の、「きほんプラン」です。
そのため、前述した「生活フィットプラン」に適した家庭であれば、よりお得になるかもしれません。
【 沖縄電力から新電力へ☆世帯別お得を検証! 】
① 独身家庭 … 170kWh/月・20Aの使用で、お得額約140円/月
→ 月々のお得率は約3%で、年間(140円×12ヶ月)1,680円/年のお得です。
② DIKS世帯 … 350kWh/月・30Aの使用で、お得額約385円/月
→ 月々のお得率は約4%で、年間(385円×12ヶ月)4,620円/年のお得です。
③ 3人世帯 … 390kWh/月・40Aの使用で、お得額約475円/月
→ 月々のお得率は約4.4%で、年間(475円×12ヶ月)5,700円/年のお得です。
④ 4人世帯 … 440kWh/月・50Aの使用で、お得額約571円/月
→ 月々のお得率は約4.7%で、年間(571円×12ヶ月)6,852円/年のお得です。
新電力は全国に630社(2019年10月)も増えています。さらには新電力では検針員の検診を必要としませんから(スマートメーターにより電気使用量データが送られるため、遠隔で確認ができます。)、新電力は全国へ進出できます。
そのため、今電気料金は価格競争が起きていますが、なかには本事業(SoftBankであれば通信事業など)と併せたプランが多いです。
そんななか、沖縄では新電力「シン・エナジー」が「純粋に安い」と評判で、シン・エナジー自体も、特に関西や四国エリアの独身やDINKS世帯、沖縄エリアを得意としています。
今回は沖縄で1位人気(2019年)の新電力「シン・エナジー」を基準に、沖縄電力と新電力を比較検討しましたが、シン・エナジーの次には楽天でんき、続いてSoftBankでんきが人気です。
ポイント還元まで、検証!
沖縄電力から新電力へ切り替えるメリットのひとつに、「ポイント還元」があります。シン・エナジーではJALマイレージにポイントが付きますし、電気料金の支払い方法にカード払いを選ぶことで、そのカードにもポイントが加算されます。
また、楽天でんきでは楽天カードにポイントが付くサービスです。
そこで今回も、沖縄電力から新電力へ切り替えて1年、どれくらいのポイントが加算されたのか…、独身世帯~6人世帯まで検証をしてみました。
今回の検証はシン・エナジーのJALマイレージです。沖縄は島ですので、本州へ行くには必ず飛行機に乗らなければなりません。そのために、「飛行機のチケット代が節約できるJALマイレージのポイントは嬉しい!」の声が多く聞こえます。
【 沖縄電力から新電力へ☆1年のポイント還元を検証! 】
★ シン・エナジーのJALマイレージポイントは、200円につき1マイルが付きます。
① 独身世帯 … 月々の電気使用量が約6,000円で1ヶ月約30ポイント、年間で約360ポイントでした。
② DINKS世帯 … 月々の電気使用量が約9,283円で1ヶ月約47ポイント、年間で約564ポイントでした。
③ 3人世帯 … 月々の電気使用量が約11,300円で1ヶ月約57ポイント、年間で約684ポイントでした。
④ 4人世帯 … 月々の電気使用量が約11,870円で1ヶ月約60ポイント、年間で約720ポイントでした。
⑤ 5人世帯 … 月々の電気使用量が約14,400円で1ヶ月約72ポイント、年間で約864ポイントでした。
⑥ 6人世帯 … 月々の電気使用量が約17,370円で1ヶ月約87ポイント、年間で約1044ポイントでした。
…そんなに高くは感じないですが、カード払いまで考えるとお得ですよね。どの家庭でも、家計を預かる立場になれば、1円でも安く得したいと思うのは当然ではないでしょうか♪
また、毎月の支払でそんなにポイント還元まで意識していない家庭が多いですから、「数年後に気付いたらマイレージポイントが貯まってた!」と言うことにもなりそうです。
いかがでしたでしょうか、今日は2016年から一般家庭まで解禁されて注目されている「電力自由化」に伴い、沖縄電力から新電力へ切り替えることで、「本当にお得になるのか?」「どれだけお得になるのか?」を検証してみました。
沖縄では2017年頃から本格的に新電力の波がやって来たこともあり、まだまだ検証できて1年ほどの家庭がほとんどですが、それでも、1年間を通して沖縄電力と新電力を比較してみると、オール電化など一部を除いて(後述します)確実に安くなることが分かります。
さらに価格競争も起きている民間の新電力ですから、時期を選ぶことで3,000円キャッシュバックキャンペーン(シン・エナジー)や、ポイント還元キャンペーン(楽天でんき)などの、特典まで享受することができます。
ただ一点、オール電化に関しては新電力選びによっては、沖縄電力(既存の大手電力会社)の、「オール電化専用料金プラン」の方が安い家庭も見受けられます。
オール電化の家庭ではシュミレーションサイトを利用して、比較検討してから切り替えを検討してみると良いかもしれません。
オール電化については別記事「オール電化の家☆沖縄で新電力へ加入できるのか?!」で詳しくお伝えしています。
また、よく不安視されている新電力の切り替えによる、停電や電気の質には問題はありません。こちらも詳しくは別記事「新電力ってなに?沖縄で注目、新しい時代到来♪」などをご参照ください。
まとめ
新電力への切り替えでお得を検証!
・生活フィットプランで1,230円/月お得になった
・1,230円/月では、年間14,760円得する可能性
・飲食店の例では5,419円/月の得が出た
・5,419円/月では、年間65,028円の得
・きほんプランと比較しても全ての世帯でお得
・JALポイントは6人世帯で年間1044pt貯まった
・オール電化に関しては損する場合もある
・オール電化であればシュミレーションをすると良い