沖縄の太陽光、蓄電池、エコキュートの交換はホウトク沖縄。アフターサービスも対応。

沖縄の太陽光、蓄電池、エコキュートの交換はホウトク沖縄。アフターサービスも対応。

コラム, 新電力

新電力に切り替え☆検針票の読み方と電気料金の仕組み

新電力に切り替え☆検針票の読み方と電気料金の仕組み
新電力へ切り替えるには検針票が必要ですよね。事務手続きとしては電気の供給地点番号などの情報が分かれば、後は電力会社同士で切り替え手続きをしてくれます。

ただ、2019年10月時点ではすでに620社を超える新電力(「新電力」とは、電力自由化によって電気供給事業に参入した、新しい電力の小売り業者を指します。)がひしめくなか、電気料金がより節約できる電力会社選びには、知識も必要です。

電気料金がどのような構成で請求されているのか…、検針票の読み方などを理解しておくと、電力会社の比較検討もより的確になります。

そこで今日は、新電力選びにも役立つ、検針票の読み方や電気料金を割り出す一般的な仕組みについてお伝えします。どうぞ、比較検討の参考にしてください。

 

新電力に切り替え☆
検針票の読み方と電気料金の仕組み

 

電気料金プランの基本的な仕組み

検針票を見てみると、「基本料金」「電力量(1段料金・2段料金…)」「再エネ発電賦課金」などなど、さまざまな専門用語が並んでいますよね。

確かに毎月、検針票で目にする言葉ですが、よくよく考えるとあまり理解していない方が多いのではないでしょうか。

そこで、まずは既存の大手電力会社10社に見られる、一般的な電気料金プランの内訳(仕組み)を簡単にお伝えします。

【 新電力に切り替え☆検針票の用語と料金の構成 】

① 基本料金 = 基本料金単価 × 契約容量/電力

… 基本料金には、その家庭の契約で最大限に使うことのできる電力量「契約容量/電力」が提示されます。(※1)

② 電力量料金 = 

(電力量料金単価×使用電力量)+(燃料費調整単価(※2)×使用電力量)

… 電力量料金はその月に実際に使用した電力量を検針し、そこから出した料金です。そのため、毎月料金は変化します。

★ ①基本料金 + ②電力量料金 + 再エネ発電賦課金(※3)で構成されています。

電気料金の仕組みでよく例えられるのは、「蛇口(基本料金)と、蛇口から出る水(電力料料金)」です。

基本料金は「基本的に供給可能な間口」で、蛇口のイメージと重なり、電力量料金は「蛇口から実際に流れた水の量」をイメージすると分かりやすい…、と言う例えになります。

(※1)基本的には「基本料金」ですが、最近ではそれぞれの電力会社が提供する料金プランによって、他の言葉(「最低料金」など)として、提示しているケースも増えました。

(※2)(※3)どちらも後ほどお伝えします。

 

電気料金にある「燃料費調整単価」とは

新電力も含め、検針票や電気料金の請求書を見ると「燃料費調整額」などの言葉がありますが、今まではあまり気になっていなかったり、分からない方も多いですよね。

これは、燃料の輸入価格の変動に対する対応措置で、電気料金を調整するために用います。

【 新電力へ切り替え☆検針票にある「燃料費調整単価」 】

★ 現代の日本では火力発電による発電がほとんどです。主には原油が燃料になりますが、この他にも液化天然ガスや石炭なども燃料になり、この大半が輸入で賄っています。

→ そうなると輸入価格の変動に(為替レートの変動や相手国の状況も影響するため)対応しなければ、電力供給が安定しません。

→ そこで始まった制度が「燃料費調整制度」です。輸入される燃料の価格変動に対応して、毎月燃料費調整単価も変わる仕組みになっています。

燃料費調整単価の計算は、「貿易統計価格(財務省)」で、それぞれのエリアの電力会社の小売部門に対応するようになっていて、新規参入が続く新電力も、基本的にはこれに倣います。

「昔は『燃料費調整単価(額)』なんてなかったけど…」と言うシニア世代の方々も多いのですが、実はこの燃料費調整単価制度が始まったのは、1996年です。

最初の内は燃料費調整単価も毎月変わるものではなく、年4回の調整だけだったのですが、2009年には現在の形(毎月変動する方法)になりました。

 

電気料金にある「再生可能エネ発電賦課金」とは

続いて「これは何?」との質問が多いのが「再生可能エネルギー発電推進賦課金」です。

太陽光発電業者から、よく「隣の太陽光発電による売電収入は、いつの間にか自分達が負担している。」なんて営業トークを聞きますが、この「再生可能エネルギー発電推進賦課金」のことを指しているのではないでしょうか。

【 新電力へ切り替え☆検針票の「再エネ発電賦課金」 】

★ 再生可能エネルギーにより発電された電力を、当初10年間は、地域の大手電力会社(沖縄電力など)が、固定価格で買い取る「FIT」制度が、その理由です。

→ この固定価格買取制度の捻出金は、この「再生可能エネルギー発電推進賦課金」によって賄われています。

これは、前項で火力発電による燃料がほとんど輸入によるものだとお伝えしたように、実際に日本では電力の自給率が非常に低いことが問題になってきました。

経済産業省によると(資源エネルギー庁)、日本におけるエネルギー自給率は約1割程度とされています。

そこで政府が2009年から、一般家庭の屋根に自家発電(太陽光発電システム)を普及するため、打ち出した制度が、10年間固定価格買取制度の「FIT」でした。

この再生可能エネルギー賦課金の金額は、毎年政府が決めるところとなり、全国どこでも同じです。

 

検針票の読み方

新電力では検針票もそれぞれに独自のものを用いますが、まずは今まで使用してきた、既存の大手電力会社10社で見られる「検針票」を基にして、その読み方を解説して行きます。

新電力への切り替えでは、検針票の読み方を理解していると、申請がスムーズですので、どうぞ参考にしてください。

検針票サンプル

【 新電力への切り替え☆検針票の読み方 】

★ それでは、上記の検針票サンプルに沿って解説をしていきます。

① 地点番号 … 電力会社の切り替えでは、最も重要な項目です。この番号は電力供給をしている場所情報が数字になっています。

② 名前 … 契約者の名前の記載欄です。

③ ご使用場所 … 住所(電気供給がされている地点)が記載されています。

④ ご使用量 … 電力量(〇〇kWh)とありますが、これは検針期間内で使用した電力量です。また、最大需要電力量(最大限に使用できる電力量)も、ここで確認してください。

⑤ ご契約種別(ご契約) … 多くは「従量電灯B」など、契約内容が記載されています。

⑥ ご請求予定金額内訳 … 前述した①基本料金②電力量料金③再エネ発電賦課金など、請求料金の内訳です。

⑦ 地区番号 … 検針日によって区分けされた「地区」を記載しています。

⑧ お客様番号 … その家の世帯番号ですので、電力会社とのやりとり(問い合わせなど)では、この番号を聞かれます。

⑤の契約種別ですが、一般家庭ではほとんどが従量電灯BやC、低圧電力です。⑥のご請求予定金額内訳にあるように、「第1段階料金」「第2段階料金」「第3段階料金」の三つの段階があります。

これは昭和49年から続いている、使用量が増えるごとに電気料金単価が高くなる制度で、「第1段階料金」は「国が保障すべき生活水準に必要な、最低限の電気量」とされています。(ナショナル・ミニマム)

ですから、第2段階料金→第3段階料金に上がるにつれ、電気料金の単価が上がるしくみです。

現代では「使えば使うほど料金単価が安くなる」業界が多いので、電気料金の仕組みを知ると、「違和感を感じる」との声も多く聞こえます。

これらの仕組みも、新電力の料金プランではターゲット層を絞ったピンポイントなプラン提供も多いですから、変化が起きるかもしれません。

 

 

いかがでしたでしょうか、今日は新電力の移行に役立つ検針票の見方電気料金の仕組みについてお伝えしました。

請求金額の構成や内容の意味合いを理解しておくと、新電力への切り替えを検討する時にも、比較材料になり、具体的な数字としてシュミレーションも出しやすくなります。

2016年から始まった電力自由化により、電気料金の価格競争も起きています。

そのためか、今では共働き家族にお得な「ナイトプラン」や「夜得プラン」、蓄電池を導入した家庭では併用したい「深夜電力プラン」や「ピークシフトプラン」などなど、さまざまなプランが出てきました。

電気の独占販売がなくなった今、買電側のそれぞれの暮らしをピンポイントに想定したプランが、さまざまな電力会社で出ていますので、既存の大手電力会社も含め、契約内容を見直してみてはいかがでしょうか。

まとめ

検針票の読み方と電気料金の仕組み

・基本料金と電力量料金が基本
・燃料費調整単価で燃料の輸入額を調整する
・再エネ発電賦課は再生可能エネルギーへの賦課金
・検針票に供給地点などの情報がある
・「第1段階料金」使用電力量が上がる毎に単価も高くなる
・電力自由化によりさまざまな料金プランが出てきた