太陽光発電システム3つのデメリット
太陽光発電はCO2が発生しないクリーンなエネルギーとして注目を集めています。また、災害時などの電源確保として停電時でも自家発電ができるので、とても安心です。家庭で使用し、余った余剰電力は地域の電力会社に売って収入を得られることも人気の秘密です。そんなメリットいっぱいの太陽光発電ですがデメリットはどんなことがあるのでしょうか。
雨の日や曇りに弱い太陽光発電
太陽光発電は、365日必ず昇る太陽の力で発電し、枯渇することのないエネルギーを利用しています。
ソーラーパネルは、太陽の明るさや光の量によって出力が変化します。
そのため、日射量によって発電量が決まってくるのです。
つまり、雨や曇りの日など太陽が隠れている日は発電効率が落ちる可能性があるということです。
天気に左右されやすく発電量を一定に保つことができないのが、ソーラーパネルのデメリットといえるでしょう。
実際の曇りの日の発電量は、晴れの日の約半分程度になってしまいます。雨の日の場合は、1割程度です。
晴れの日が続く時期は電気が余って売電量が多くなりますが、梅雨時期など雨が続くと、電力会社から買う電気の量が増えてしまいます。
また、太陽が沈んだ夜は発電が止まってしまいます。
このようなデメリットの解決に向けて、現在多くの研究機関では、より効率的に太陽光エネルギーを電気エネルギーに変換するシステムや蓄電池システムの研究開発に取り組んでおります。
太陽光発電システムより先に建物の寿命が来る・・・。
さて、ソーラーパネルの寿命は一体どれくらいかお分かりですか?
ソーラーパネルは寿命が長いといわれていますが、一般に普及し始めたのは2000年以降のため、未知数な部分もあります。
それでも、最低25年の出力保証がついていますし、中には40年~50年持つという意見もあります。
実際に京セラ株式会社(千葉県佐倉市)に野ざらしの状態で34年間発電しているパネルはまだまだ使用可能です。
一般的な家電は10年が寿命といわれているのに対し、ソーラーパネルは動く場所がないので、高耐久、高寿命となっております。
最近では多くの新築物件に太陽光発電が導入されています。
また、現在住んでいる家に設置しても築年数が経っている家屋の場合、ソーラーパネルの寿命より建物の寿命が先に来てしまうことも考えられます。
そうなると、長寿命のソーラーパネルの利点を生かしきることができません。
太陽光発電を設置すると、屋根に重さがプラスされるので、築40年などの老朽化した家には負担になります。
施工する前に、屋根の状況診断を怠らず、施工業者と相談し、必要であればアンカー部分のマス基礎工事や塗り替えといった長年使用し続けることができる施工方法を検討してみると良いでしょう。
マス基礎
長寿命でも何かが起きる、台風や機器の不具合など、チェックが必要です。
半導体を使って発電するソーラーパネル自体は、非常に高い耐久性を持っております。
しかし、見落としてはいけない点があります。それは、ソーラーパネルのみで太陽光発電のシステムが構成されているわけではないということ。
それから、沖縄では台風の影響を受けるということです。
そのため、定期的なメンテナンスはやはり必要であると言えるでしょう。
ソーラーパネルに使用している半導体は半永久的ですが、パワーコンディショナーには寿命があります。保証は15年保証なので、20年程度が交換時ではないでしょうか。
不具合を早期に発見するためには、カラーモニターなどで一日一回は発電しているかチェックすることが大切です。
毎月の売電収入が振り込まれてくる際に、発電量が極端に減っていないかを確認してください。
気になることがあれば、すぐに担当者に連絡を取りましょう。
保証期間内であれば、修理や交換費用は一切かかりません、全て保険で賄えます。
まとめ
太陽のエネルギーでしか発電しないソーラーパネルは、天気によって発電効率が左右されてしまいます。
また、長寿命ゆえに建物の寿命が先に来てしまう可能性が高いといえるでしょう。
また、不具合に気づく為にも、使い続ける上で日々のチェックが必要となります。
これらのデメリットをふまえた上で、設置を検討することをお勧めいたします。