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コラム, 蓄電池

家庭用蓄電池の寿命を延ばす☆快適に使う5つのコツ

家庭用蓄電池の寿命を延ばす☆快適に使う5つのコツ

家庭用蓄電池は高額なだけに、寿命が気になりますよね。ひと昔前のように、どれも300万円・400万円とするほど高額ではありませんが、今でも100万円以上はかたいです。

機器自体は170万円などのものが多いですが、一緒に太陽光発電の設置費用などが入るものの、設置費用や諸経費を含めて200万円を超えるケースも多いために、ソーラーローンを組んで導入する家庭も少なくありません。

そこで気になるのが家庭用蓄電池の寿命です。返済中に寿命を迎えては、元も子もありません。

そこで今日は、予算とのバランスを鑑みた家庭用蓄電池の選び方と、寿命を少しでも延ばすポイントをお伝えします。

 

家庭用蓄電池の寿命を延ばす☆
快適に使う5つのコツ

 

安かろう悪かろうに注意

家庭用蓄電池の寿命を見る前に、予算面とのバランスを考えた選び方は大切です。

特に多くの方の失敗談で聞こえるのが、太陽光発電と共に取り入れた家庭用蓄電池で、「料金が安いから」と業者の言うまま購入した結果、「太陽光発電による売電や節約で、ソーラーローンを賄うことができなかった」との声でした。

これはあまり良い業者と巡り合えなかったからに他なりません。専門的な知識を持つ業界の者であれば、まず勧めない家庭用蓄電池です。

【 家庭用蓄電池の寿命☆大容量定置型蓄電池 】

★ かつて出回った大容量の定置型蓄電池のなかには、容量は大きいものの「ダブル発電」として、売電価格が激減(約半分)してしまうタイプがあります。

・ この昔の定置型蓄電池では、太陽光発電による自家発電と、家庭用蓄電池による電気が、同時に放出されますが、これが「ダブル発電」です。

→ 「ダブル発電」の問題は、純粋な太陽光発電による売電と比べると、約半分にまで1kWhあたりの売電価格が激減してしまう点です。

この昔の定置型蓄電池は電気を供給する「分電盤」と繋ぐシステムで、「独立型」とも言います。

確かに現在の「太陽光発電連携型」と比べると、価格帯は各段に安いのですが、現代の家庭用蓄電池としては寿命も短く、充放電回数(充電→放電のサイクル回数)も少ないものが多いです。

何よりも売電価格が約半額まで下がってしまっては、ソーラーローンを電気代金などで賄うことができず、赤字になってしまいますよね。

あくまでも非常時対策のための家庭用蓄電池であれば寿命や充放電回数にこだわる必要もないので、最適かもしれませんが、太陽光発電システムと併用して取り入れるには、注意をしたいタイプです。

【 家庭用蓄電池の寿命☆業者を見極める 】

★ 残念ながら全ての会社が良心的とは言えないので、全てを業者任せにするのは少しばかり危険です。

・ 太陽光発電システムとの連携を目的とするならば、割高になっても「太陽光発電連携型」を選んでください。

 

家庭用蓄電池の寿命と保証

家庭用蓄電池の寿命は保証と共にチェックすると安心です。

一般的には保証期間は10年から、良心的なもので15年前後…、後半は「有料による保証」と言うものも多いですが、反対に言えば、その家庭用蓄電池の寿命はそれだけ長いとも言えます。

ただ、その「保証期間」の安心を考えると、有名な大手メーカーの機器を選ぶと良いかもしれません。

【 家庭用蓄電池の寿命☆大手メーカーを選ぶ 】

★ 現在主流となっているのは「国内メーカー」ではないでしょうか。国内メーカーの家庭用蓄電池商品の多くは、15年~20年とされています。

・ この他には「アメリカ」や「中国」が人気です。

一方国内メーカーの平均的な保証期間は10年です。

家庭用蓄電池の寿命を延ばす導入

家庭用蓄電池の寿命を考えると、最初の選び方はもちろん、設置場所などの初期段階の気遣いも不可欠ですよね。

まず、家庭用蓄電池の寿命から見た選び方では「容量」をチェックします。

【 家庭用蓄電池の寿命☆導入時のポイント 】

① 容量は大きい方が良い

… 家庭用蓄電池の「寿命」とは、電気を貯める「充電」と使う「放電」の1サイクルを何回繰り返すか…を軸として、過充電・過放電による負荷が関係しています。

→ そのために充放電の1サイクルが大きくなる大容量の家庭用蓄電池は、それだけ寿命も長くなりますし、過充電にもなりにくい傾向にあります。

② 屋外設置型 家庭用蓄電池の施工方法で寿命を延ばす

… 沖縄での屋外設置型の蓄電池の大敵は「台風・塩害」!

→ 台風や塩害の被害を受けないように塩害BOXを装備し、設置個所には基礎を打ち、水の被害を受けないように最低でも10㎝は基礎で上げることをお勧めします。いざという時に設置の不具合でメーカー保証が受けられないという事が無いような完璧な環境下での設置が好ましいです。

…特に沖縄では意識して設置場所や施工方法を考えないと、どんどん劣化してしまいます。

 

過充電・過放電を避ける

以上が導入時に家庭用蓄電池の寿命を延ばすポイントですが、日常の暮らしのなかで重要なポイントは、「過充電・過放電」にならないことです。

家庭用蓄電池には鉛蓄電池やNAS電池、レドックスフローなどがありますが、特に現在の家庭用蓄電池の主流であるリチウムイオン電池式の蓄電池に言える特徴と言えます。

ちなみに「リチウムイオン蓄電池」による電池は、パソコンやスマホなどの機器にも取り入れられていますので、これらの電池の寿命を延ばすポイントも同じです(*^_^*)

【 家庭用蓄電池の寿命☆過充電・過放電 】

① 過充電と過放電を避ける一番の方法は、細やかな充電です。

→ リチウムイオン電池式の家庭用蓄電池の寿命は、容量を0まで使い切ってしまうのではなく、余裕を持って充電を繰り替えす方が、ずっと劣化を防ぎ、延ばすことができます。

② また、無駄に充電を続けてしまうと「過放電」…、蓄電池の飽和に繋がります。

→ 蓄電池が飽和を起こすと、勝手に放出(放電)されることになりますが、これが家庭用蓄電池の寿命をぐんぐんと縮める原因です。

家庭用蓄電池の寿命は、「充電→放電」つまり「充放電」の1サイクルを何回繰り返すのか…、と言うことはお伝えしましたが、満タンに充電して0まで使う方法はおすすめできません。

上手に容量を見ながら残量の振り幅をあまり大きくせず、丁寧に残量チェックをしながらこまめな充電を意識すると、家庭用蓄電池の寿命もぐんと延びてくれるはずです。

 

後々の電力生活をイメージする

太陽光発電システムと連動するのなら、太陽光発電連携型の家庭用蓄電池を選ぶことは前述した通りですが、この他にも時代はどんどんとエコ生活へと変わりつつあります。

【 家庭用蓄電池の寿命☆後々の電力生活まで見据える 】

★ 最も大きく変わるであろう変化が電気自動車…、「EV車」ですが、「いつかは…」とは考えている家庭も多いのではないでしょうか。

・ 後々EV車への乗り換えを検討しているのであれば、太陽光発電連携はもちろん、「EV車に連携しているのかどうか…」もチェックすると、より効率的です。

このように、最初に目的を持って家庭用蓄電池を選ぶことで寿命も必然的に延びますし、「ダブル発電」も避けることが出来るために、家計にも足しになり…、さらに快適と…、一石二鳥にも三鳥にもなります。

どうぞ導入前から、後々の「電力生活」をイメージして検討してみてください。

 

いかがでしたでしょうか、今日は家庭用蓄電池の選び方と使い方で寿命を少しでも延ばし、快適に使い続ける方法をいくつかお伝えしました。

ちなみに家庭用蓄電池の寿命が切れても、突然ショートしたように動かなくなる訳ではありません。

家庭用蓄電池が寿命を迎えると、少しずつ充電できる容量が少なくなり、頻繁に充電をしなければならなくなります。そうこうしている内にいよいよ使えなくなる…、と言う具合です。

導入してから10年、15年と、後半になるにつれて、保証内容も有料保証になるなど、不便な点も出てきますが、以上の注意点の他、こまめなメンテナンスと修理修繕で、少しでも長く使いこなすことができるよう、丁寧に扱ってみてください。

まとめ

家庭用蓄電池の寿命を延ばす選び方と使い方

・昔の定置型蓄電池には「ダブル発電」に注意する
・検討時には保証内容とメーカーの知名度をチェックする
・蓄電池の容量は大きい方が寿命も長い
・25度を越えない涼しい場所に設置する
・細かな充電で「過充電・過放電」を避ける
・過放電によって勝手に放電しないように注意する
・満タン~0の極端な使い方を避け、残量の振り幅は小さくする
・後々EV車への乗り換え予定があればEV対応型も検討する