蓄電池をやめたほうがいい人は?導入価格や、何年で元が取れるの?後悔した理由を検証!
・蓄電池をやめたほうがいいって本当?
・蓄電池は何年で元が取れるの?
・蓄電池の導入が進む3つの理由とは?
2023年現在、導入を検討する家庭が増える一方で、「蓄電池はやめたほうがいい」との声も聞こえますが、これは後悔した人々の口コミによります。
蓄電池をやめたほうがいい人々は、もともと電気料金に困っていない人などで、業者選びを間違えているケースです。
本記事を読むことで、「蓄電池をやめたほうがいい」とする人々の口コミや、導入価格と何年で元が取れるのか、蓄電池の導入が広がる3つの理由が分かります。
蓄電池はやめたほうがいい?
◇蓄電池をやめたほうがいい人は、もともと電気料金に満足している人々です
蓄電池は導入価格が高いため、月々の分割支払いと電気料金の差額によって「蓄電池が高すぎる!」「蓄電池はやめたほうがいい」と判断する声が出てきます。
そのため、もともと電気料金が安かった人は蓄電池を導入しても効果を実感できません。
・電気料金に満足している
・充分な設置スペースがない
・昼間、家にいない
「蓄電池をやめたほうがいい」とする人々の多くは、営業が家に来て「電気代が安くなる」などの営業トークを聞き、明瞭な目的を持たずに流れのままに設置したケースが少なくありません。
そのため蓄電池業者とのトラブルにより、やめたほうがいいと後悔する人も多いです。
電気料金に満足している
◇電気料金の推移をシュミレーションして決めましょう
蓄電池を導入する最大のメリットは電気代の節約です。
そのためそもそもの電気代が安く収まっているならば、蓄電池をやめたほうがいいでしょう。
・過去3ヶ月以上の電気代を出す
・蓄電池導入後の電気代をシュミレーションする
・差額を確認して、検討する
詳しくは後述しますが、蓄電池の導入価格は平均的に約80万円~160万円、蓄電池を導入するにあたりソーラーローンを組む人が多いです。
そのため蓄電池業者に導入後の電気代をシュミレーションしてもらい、ソーラーローンの負担が大きくならないよう、検討します。
充分な設置スペースがない
◇充分な設置スペースが必要です
蓄電池は冷暖房の室外機2台分ほどの大きさで、定期的なメンテナンスができるよう、余裕のあるスペースに設置します。
ムリのある環境で蓄電池を設置することで、寿命が短くなり、蓄電池のメリットを充分に享受できません。
<蓄電池はやめたほうがいい?スペース> | |
[注意したいこと] | [理由] |
・充分なスペース | ・メンテナンスも必要 |
・強度が強い地面 | ・蓄電池は重量がある |
・直射日光を避ける | ・熱に弱い |
・通風環境の良い場所 | ・熱に弱い |
ただし災害時対応目的など、蓄電池を導入する目的によっては、かなりコンパクトで50万円・60万円など、安いコンパクト蓄電池もあります。
コンパクト蓄電池のなかには、室内対応のものもあるので、目的と合致していればコンパクトな蓄電池を検討するのも良いでしょう。
昼間、家にいない
◇蓄電池は安い夜間電力を蓄電して、昼間に使用します
電気料金は深夜が最も安く、昼間が安い傾向です。
蓄電池は電気料金が安い深夜電力を蓄電し、電気代が高い時間帯に利用することで、電気料金の節約ができます。
そのため、そもそも昼間にほとんど家におらず、電気を使用していないならば、蓄電池もやめたほうがいいかもしれません。
蓄電池はやめたほうがいい?元が取れない?
◇蓄電池が元を取るかどうかは、保証期間で判断します
「蓄電池はやめたほうがいい」と言われるのは、蓄電池の導入価格に対して元が取れない、とする人がいます。
けれどもこの判断は勘違いも多いでしょう。
なぜなら「元を取る」とするならば、保証期間を目安にシュミレーションをするためです。
<蓄電池はやめたほうがいい?元は取れる?> | |
[何年で元が取れる?] | ・平均約15年~20年 |
[蓄電池のメーカー保証] | ・平均約10年~15年 |
[蓄電池の寿命] | ・平均で最大約30年前後 |
[蓄電池の寿命の一例] | ●12000サイクル…約33年 (充放電1サイクル/1日として) |
蓄電池の寿命は、充放電(充電と放電)のサイクルを1回とし、このサイクルを繰り替えすことで寿命へと続きます。
「蓄電池をやめたほうがいい」と後悔しないためには、蓄電池を選ぶ時にメーカーの保証期間を確認して選ぶと良いでしょう。
蓄電池の導入価格は?
◇蓄電池の導入価格の目安は、約80万円~160万円が相場です
「蓄電池をやめたほうがいい」とする人々の多くは、この相場を把握せずに業者の勧めるままに蓄電池を導入したケースが少なくありません。
また蓄電池の導入には、蓄電池の購入費用の他、工事費用(設置費用)が掛かり、設置方法により鉄骨の土台を付けるなど、工事費用が掛かるケースもあります。
<蓄電池の導入価格は?> | |
●購入費用…蓄電池の購入費用 | |
[蓄電容量1kWhあたり] | ・約15万円~20万円/1kWh |
[蓄電池の平均価格] | ・約50万円~140万円 |
●工事費用(設置費用)…施工業者へ払う費用 | |
[平均的な費用相場] | ・約20万円~30万円 |
工事費用の内訳は主に、配線、設置工事、蓄電池の取り付けなどです。
この蓄電池の導入価格相場を理解して、20万円/1kWh以上の見積もりを取る蓄電池業者はもちろん、10万円/1kW以下でも注意が必要です。
<注意したい購入価格> | |
・20万円/1kWh以上 | …高く購入している可能性 |
・10万円/1kWh以上 | …工事や品質が悪い可能性 |
「蓄電池をやめたほうがいい」とする口コミには、蓄電池業者とのトラブル事例が多いです。
後々後悔しないためにも、複数の業者と相見積もりをして比較検討することをおすすめします。
蓄電池はやめたほうがいい?すすめる人々
◇電気料金を節約したい人、太陽光発電を検討する人にはおすすめです
「蓄電池はやめたほうがいい」との口コミも多いですが、約80万円~160万円の予算を掛けても蓄電池の導入に適した人々は下記のような人になります。
・太陽光発電を設置、検討している
・電気料金を節約したい人
・災害対策をしたい人
「蓄電池をやめたほうがいい」として後悔する人の多くが、訪問販売などで契約を急ぎ、押し売りに近い蓄電池業者の、「架空のメリット」を信じていることが多いです。
・儲かる
・格安で販売できる
・FIT期間(売電)終了で売電できなくなる
・太陽光発電には蓄電池の設置義務がある
…などなどですが、いずれも冷静に考えたり、自分で調べてみると疑問を持つ事柄が多くあるでしょう。
違和感を持った蓄電池業者はやめたほうがいいです。
太陽光発電との併用
◇「太陽光発電+蓄電池」は効果抜群です
太陽光発電は日中に電気を創り出しますが、留まる性質のない電気を貯めることはできません。
蓄電池は電気を創り出すことはできませんが、電気を貯めることが可能です。
太陽光発電と蓄電池を併用する「ダブル発電」で押し上げ効果も期待できます。
・天候に左右されない
・補助金を利用できる可能性
2019年から売電契約終了の家庭が出ているFIT制度では、以前はダブル発電がシングル発電よりも安い契約でしたが、これも撤廃されました。
さらに太陽光発電の導入を検討している場合には、太陽光発電自体には補助金が出ていなくても蓄電池に補助金が出る可能性もあるでしょう。
・【2023年太陽光発電】蓄電池とは?「太陽光発電+蓄電池」のメリットデメリットとは
電気料金を節約したい人
◇蓄電池は料金の安い深夜料金を蓄電した、ピーク時に利用できます
2022年から続く電気代の高騰により、電気代を少しでも安くするために蓄電池を導入した人も多いです。
この場合、現在使用している電気の料金プランが深夜料金が安くなるタイプかどうかを確認しましょう。
<電気料金が高くなっている> | |
[燃料調整費] | ・燃料費 ・時勢に左右される |
[再エネ賦課金] | ・再生可能エネルギー買取 ・今後も値上がりの予想 |
[託送料金] |
・送配電利用料金 ・電力会社の負担 |
2022年から各地で電気料金の値上がりが顕著になり、2023年6月には沖縄電力・北海道電力・東北電力・北陸電力・東京電力・中国電力・四国電力、の大手電力会社7社で電気料金の値上がりが始まっています。
・2023年電気代の値上げはいつから、どれくらい?節約や今後の対策も解説
災害対策をしたい人
◇電気を貯める蓄電池は、災害による停電時に電気を使用できます
蓄電池は電気を貯めるため、災害時の停電対策になるでしょう。
2011年の東日本大震災では、最大3ヶ月の停電が466万戸で起きました。
災害対策をメインで蓄電池を導入するならば、災害時の電気利用状況が種類によって違うことも理解しておきましょう。
<蓄電池の種類による災害時の違い> | |
●特定負荷型蓄電池 | |
[デメリット] | ・利用できる家電が限られる ・蓄電容量が少ないタイプに多い |
[メリット] |
・価格が安め傾向 ・多くのメーカーで販売 |
●全負荷型蓄電池 | |
[デメリット] | ・価格が割高傾向 |
[メリット] | ・家電全てに対応 ・蓄電容量が大きい |
また「太陽光発電+蓄電池」のセットで導入することで、自家発電も叶います。
3ヶ月の停電でも、日中に電力を創り出し蓄電して、夜間に日中の電力を使用するサイクルができるでしょう。
・太陽光発電で災害に備える☆停電時5つのポイント
蓄電池をやめたほうがいいかは、目的により違います
「蓄電池をやめたほうがいい」との口コミの多くは、もともと目的意識が薄く、蓄電池業者の訪問販売などで流れのままに購入したケースが多いです。
そのため口コミのなかでも、蓄電池業者とのトラブル例が目立ちます。
太陽光発電を設置していた家庭が、蓄電池を導入することで発電量が低下した口コミもありますが、これは選んだパワコン(パワーコンディショナー)の選び方に問題があったケースが少なくありません。
このようなことから蓄電池を導入するならば、何よりも信頼できて知識量のある、専門的な蓄電池業者から購入することがポイントです。
・太陽光発電に蓄電池を後付けするベストタイミングとは?蓄電池の選び方や注意点も解説!