太陽光発電に蓄電池を後付けするベストタイミングとは?蓄電池の選び方や注意点も解説!
・蓄電池を後付けするタイミングは?
・蓄電池を後付けする時の選び方は?
・蓄電池を後付けする注意点とは?
2023年は電気代の高騰、度重なる災害により、沖縄でも太陽光発電に蓄電池の後付けを検討する家が増えました。
ただ一方で、蓄電池を後付けしたことを後悔する口コミもあります。
本記事を読むことで、蓄電池を後付けするのに適したタイミングや、蓄電池の選び方、理解しておきたい注意点を解説します。
蓄電池を後付けするタイミングとは?
◇沖縄で蓄電池の後付けは「卒FIT」のタイミングが多いです
「FIT」とは「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」を差します。
一般家庭では太陽光発電システムを設置して10年間は、大手電力会社から一定価格(固定価格)での電力買取を保証してくれるものです。
2019年からFIT期間の10年間を終了する「卒FIT」世帯が、順次現れています。
・卒FIT
・補助金制度に適応する時期
・パワコンの保証期間終了時
2022年4月からは固定価格ではなく、電力市場の価格と連動した「FIP制度」へと移行します。
・太陽光発電・沖縄の今後☆FIT制度はFIP制度になる?
蓄電池を後付け:卒FIT
◇FITが終了すると、売電単価が概ね大幅に下がります
FIT制度が始まった2009年当時、優遇された売電単価は48円/1kWhでした。
けれども2023年現在の売電単価は16円/kWhです。
<FIT買取価格:2009年~2023年の推移> | |
[年] | [買取単価/1kWh] |
・2009年 | ・48円/1kWh |
・2010年 | ・48円/1kWh |
・2011年 | ・42円/1kWh |
・2012年 | ・42円/1kWh |
・2013年 | ・38円/1kWh |
・2014年 | ・37円/1kWh |
・2015年 | ・35円/1kWh |
・2016年 | ・33円/1kWh |
・2017年 | ・30円/1kWh |
・2018年 | ・28円/1kWh |
・2019年 | ・26円/1kWh |
・2020年 | ・21円/1kWh |
・2021年 | ・19円/1kWh |
・2022年 | ・17円/1kWh |
・2023年 | ・16円/1kWh |
ただ、この数字はあくまでも優遇されたFIT買取価格です。
卒FITを迎えた世帯で売電価格の下がり幅が大きい状況は、誰もが懸念しています。
2013年に太陽光発電システムを導入した家庭では2023年に卒FITを迎えていますが、東京電力圏内の一例では、卒FIT後の売電価格が8.5円/1kWhでした。
売電から自家発電へ
◇卒FITのタイミングで高騰する電気料金に供え、自家発電を目指します
一方、2023年度の電気料金は高騰の一途を辿っています。
2022年2月ロシアのウクライナ侵攻以降による、燃料費高騰や電力需給のひっ迫も大きいです。
・電力需給のひっ迫
・年逃避調整額の値上げ
・再エネ賦課金の値上げ
「再エネ賦課金」とは、太陽光発電や風力発電など、再生可能エネルギーの買い取り費用を賄うための賦課金です。
<家庭用(低圧)電気料金の推移(全国平均)> | |
[年月] | [電気料金] |
・2022年1月 | ・23.00円/kWh |
・2022年3月 | ・24.59円/kWh |
・2022年5月 | ・25.50円/kWh |
・2022年7月 | ・27.13円/kWh |
・2022年9月 | ・28.59円/kWh |
・2022年11月 | ・29.77円/kWh |
・2023年1月 | ・31.25円/kWh |
2023年6月には大手電力会社7社が電気料金の値上げを実施しました。
そこで売電から電気代の節約へと目的を替え、「太陽光発電+蓄電池」により自家発電を目指します。
<卒FIT後の選択を比較検討> | |
[年月] | [電気料金] |
・2023年1月の電気料金(全国平均) | …31.25円/kWh |
・卒FIT後の売電価格目安 | …約7~8円/kWh |
・卒FIT後、電力会社を乗り換える | …約9~10円/kWh |
卒FIT前ほど売電収入は得られないものの、蓄電池を導入した後も余剰電力の売電はできるので、一石二鳥と言う訳です。
・新電力ネット「電気料金単価の推移」より
・2023年電気代の値上げはいつから、どれくらい?節約や今後の対策も解説
蓄電池を後付け:補助金
◇補助金が活性化している時期に、蓄電池の後付けをするとお得です
太陽光発電システムの普及を推進していた時代は、太陽光発電システムに対する補助金が出ていましたが、現在はほどんど見受けません。
2023年現在、国や地方自治体による補助金の多くが蓄電池に対して出ています。
ただし補助金を充てにした蓄電池の後付けには、注意点もあるでしょう。
・補助金の多くが先着順
・補助金が適用するには審査がある
補助金が適用すれば大幅な費用削減が期待できますが、補助金の多くが先着順であっという間に締め切りとなります。
さらに審査に通る必要があるので、最初から補助金を充てにした予算計画は避けた方が良いです。
蓄電池を後付け:パワコンの保証期間
◇パワコンの保証期間が終了するタイミングも、蓄電池の後付けに適切です
「パワコン」とは、パワーコンディショナーの略で、電流を直流から交流へ変換するためにあります。
●パワコンは消耗品です。
…充電と放電のサイクル「充放電」を繰り返すことにより、徐々に電力量が下がります。
蓄電池は単体で設置すれば良いと思いがちですが、実は太陽光発電同様に電流を直流から交流へ変換するためのパワコンが必要です。
・ハイブリッド型
・フレキシブル型(単機能型)
太陽光発電のパワコンの保証期間が終わるのであれば、蓄電池と太陽光発電一体型のパワコン「ハイブリッド型」を選ぶことができます。
特に自家発電目的で太陽光発電を導入している世帯では、太陽光発電のパワコンの保証期間を目安にすると良いでしょう。
・【2023年最新版】太陽光発電の故障やメンテナンスの費用相場は?
ハイブリッド型とは
◇ハイブリッド型は、太陽光発電と蓄電池のパワコンを一体化したものです
蓄電池のパワコンをハイブリッド型にした場合、今まで使用していた太陽光発電用のパワコンから、ハイブリッド型パワコンへと取り替えます。
そのため、太陽光発電のパワコンに付いていた保証期間は喪失しますが、ハイブリッド型パワコンの保証期間へ更新できるでしょう。
<ハイブリッド型パワコン> | |
[メリット] | ・電気変換によるロスが少ない ・新しいパワコンへ保証期間の更新 ・設置スペースに苦慮しない |
[デメリット] | ・フレキシブル型に比べて割高 ・太陽光発電との相性による ・太陽光発電の保証が喪失する |
最も重視したいポイントは電気変換によるロスが少ない点です。
ハイブリッド型では太陽光発電と蓄電池のパワコンが一体化するため、電気変換によるロスも1回で済みます。
フレキシブル型(単機能型)
◇フレキシブル型(単機能型)とは、単体で機能するパワコンです
太陽光発電を導入してからまだ間もなく、暫くは太陽光発電用のパワコンが正常に機能する、保証期間も充分にある、と言った時にはフレキシブル型(単機能型)パワコンを選んでも良いでしょう。
単体で機能する蓄電池用のパワコンになるため、現在の太陽光発電用パワコンとは別に、新しく取り付ける形です。
<フレキシブル型(単機能型)パワコン> | |
[メリット] | ・ハイブリッド型と比べて割安 ・故障時にお互いが連動しにくい ・太陽光発電用パワコンの保証が残る |
[デメリット] | ・電気変換によるロスが大きい ・新たに設置スペースを要する ・太陽光発電の故障時に対応しない |
フレキシブル型(単機能型)パワコンは、保証や故障に関してあくまでも単体で機能します。
そのため太陽光発電用パワコンの保証期間が迫っていたり、老朽化が進んでいる場合には、ハイブリッド型パワコンを導入して保証期間や機能を刷新した方がお得かもしれません。
蓄電池を後付けする時は、専門業者に依頼します
太陽光発電に蓄電池を後付けするタイミングは、卒FITにより売電から自家発電へ目的を変更する時や、太陽光発電用パワコンの保証期間が切れる時でしょう。
ただし自分で蓄電池を後付けするのは危険です。
蓄電池を壊してしまう恐れがある他、自分で蓄電池を後付けして故障した場合、保証が適用されない可能性も高いでしょう。
・保証が適用しない可能性
そのため太陽光発電や蓄電池に詳しい、信頼できる専門業者に相談するのが最も安全です。